12月26日(月)麋角解(びかくげす)、シカの角が生え変わる頃。

 曇りがち。4℃〜10℃、70%。

 この候は、24節季72候が中国原典の翻訳だっ、つう説を裏付けるものであろうか?なぜなら日本の鹿は、暮れに角は落ちませんから。






 深夜のウォー&ピースを見た:お蔭でナポレオン並の睡眠時間だったですぅ。ショボーン

 24,25と2日連続でBBC制作の「戦争と平和」を見た。むかしロシア映画で見たのとは若干印象が違っていて、ナポレオンにもそれなりの意味を与えている。しかしナターシャやアンドレイ、ピエールなどを善人、エレーヌやアナトーリを悪人として描いているのは、英国版だけあって少し薄らいではいるが、原作の臭いを残している。どんな人間にもイイところもあれば、ワルイところもある、という見地からはかなり偏っていると言えるでしょう。(ま、物語ですから止むを得ないところはありますが。)

 冷静に経過を見れば、ナターシャもエレーヌも大して変わらない、女性としての現実性を帯びていて、すべての登場人物は利己的でもあり、かつ利他的でもある。自己保身と他者献身つうのも、登場人物全員が両方を保持している。全てを許し合って大団円というのは、まさにトルストイ的であるが、最後にハッピーなのがピエールとナターシャ、ニコライとマリアつうのが泣かせる(この陰で、犠牲になった人々が大勢いると言う意味にて)。ともあれ、理想なき現実は修羅の巷(地獄)であり、現実なき理想はお花畑(天国)である、という比喩には当てはまるであろう。

 19世紀初頭のこの時期は、極東にもロシアの進出が有り、間宮林蔵樺太での活躍もあって日本は北方防備を固める時代でしたが、ロシア帝国は西欧からの被害国と言うよりか、むしろ侵略的な側面が強かったんですぅ。

 人間社会ができた頃から、物語や演劇がでけたっつう仮説もありまふ。そして、演劇におけるリアルとは何か?つうメタな実体観は、哲学における存在論的な質問にもなり得るかもね?フフフ