12月13日(火)脱真実社会(post-truth society)について。

 
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 ホラッチョの世紀:

 20世紀は陰謀渦巻くホラッチョの世紀とゆってもエエでしょう。帝国主義戦争のさく裂した前半と、東西冷戦の後半に分かれますが。そのどちらも、如何に相手国や自国民を騙すかの闘いでした。条約を結んで敵国を油断させ、士気高揚の為に自国民を騙すと。そして2度の世界大戦の惨禍を経て、ホラが如何に世界(人心?)を破壊するかを悟ったかに見えました。人道主義的な価値観が国連を中心に称揚され、自由や人権が勝ったかに見えたソ連・東欧の崩壊。これでホラッチョたちも絶滅したかに見えましたが、さにあらず。今度は資本主義陣営からたくさんのホラッチョたちが、マーケティングと称して立ち昇ってきました。

 そして新世紀に入ると、市場の至上主義者がグローバリズムを言い立て、国粋主義者国益最優先を言い立て、しかもその手段は共通してホラッチョ最優先と。信頼を構築して過剰反応を防止する代わりに、ホラッチョで相手の危険性を声高に叫び疑心暗鬼に落とし込むと。これ即ち戦国の作法なり!敵陣を突き崩すは槍にあらず、偏に調略に有りとす。騙す方が天下を取り、騙されたるは直ちにホロン部と。

 斯様な世が、今まさにグローバルに現前せんとしているんだすっ!・・・して、その対処法とはいかに?・・・個人的に逸楽を貪らんと欲すれば、まず騙す側に回ることですね。これには少々メタな見地を要します。・・・世の為人の為、はたまた後世の為と欲すれば、これはもう事実・真実に依拠するしかあーりまへん!これにも少々メタな見地を要するんだすぅ。その為には、イロエロな見解を万遍なく見聞きし聴取して、取捨選択の力を鍛えねばなりまへん。人の意見をブロックしないことが、最低限の条件になります。そして経験的事実として、ホラッチョ度の少ない人を数名確保すべきでしょう。この際、所属や権威に頼ってはなりません。あくまで感情的にならず、実証的に監査することを心がけるようにしませう。

 でも、最後の砦は、「いくら注意してても人間は、必ず騙されるものだっ!」という認識を心の片隅に置いておくことでしょうね。いや、普段は忘れていてもイイんだすぅ。最後の最後に、自分もホラッチョだったという意識があれば、多少は救われるでしょう♪ショボーン