11月30日(水)けふは霜月の終わりの日なり

 晴れのち曇り。5℃〜11℃、68%。秋の陽はつるべ落とし。



 ポッポ屋に想いを馳せる晩秋の午後:

 新橋方面で会食後、鉄道博物館を見学す。

 ちょうど旧新橋停車場の鉄道歴史展示室で「走れSL企画展」をやっていたので、ただちに突撃す!SLの歩み、SLの動く仕組み、SLの運転、SLのメンテナンス、最後はSL列車大集合という5つの展示で、SLファンには垂涎の的。電気機関車と違って、息を吐きながら進む生き物的なところが魅力?特にその運転は、カーブや上り下りに合わせてスピードをコントロールする機関士と、エネルギー源となる蒸気を作る機関助士とが、絶妙なコンビネーションで行うものなんですぅ♪機関士の運転技術によって、引っ張ることができる列車の長さも大きく変わるし、機関助士の蒸気を作る技量によって、機関車の出力や燃費が大きく変わります。

 運転室内は、夏は猛烈に暑く、冬は厳しい寒さで、激しい揺れや振動や煤煙のなかでSLを走らせていました。機関士は計器による確認だけでなく、音やにおい、振動などからも機関車の状態を察して運転操作を行うほか、引っ張る車両の両数や乗客の多寡、積み荷の大小、勾配やガーブ、トンネルなどの路線の条件、それに加えて気温や降雨、降雪など天候の状態など、さまざまに変化する状況に応じてスムーズな運転をしなくてはなりません。必要な時に必要な量の蒸気を作る機関助士と、無駄な蒸気を使わないように運転する機関士が、お互いに呼吸を合わせて運転することが大切です。更に、音や振動に気を配り、機関車と対話しながら、五感をフルに使って運転していたのですぅ♪・・・かっての日本の物流を背負って立った、ポッポ屋ってすんばらすい職業ではなかったでせうか?ねっ、健さん