11月5日(木)秋の日のヴィオロンのため息

 今日もまた快晴♪11℃〜21℃、59%。昼間は暖か。


 
 組織は人が作るのです:

 「どんなことにもイイ面とワルイ面があり、その割合は個別の実態によって変わり得る。」つうことは、一応表面上は理解できる。だがしかし、感情に動かされ、思惑にまみれ、利害の錯綜する巷では、イイかワルイかの二元論になっちまうんですぅ。どんなに頭のイイ人格者でも、この弊害からは逃れ得ません。その多くは、党派性の頚木によるところが多いですねっ。

 組織の効率運用でもこの二元論がありました。高度成長期では「Japan as No.1」などで日本型経営が持ち上げられてました。いわゆる一つの家族的経営で終身雇用、年功序列で組織への忠誠心を高め、一体感を醸成して、やる気を盛り上げると。このころの従業員は企業戦士などとゆわれてましたねぇ。バブルがはじけて経済が長期停滞期に入ると、全く逆の論調が出てきました。すなわち家族的従業員優遇から株主指向へ、中期的成果から短期指向、従業員間の競争原理と成果主義導入などなど。これはこれでイイところはたくさんあるんすが、余りの短期志向と利益重視で歪が出てきたのが昨今。建築業界の杭打ちや企業のチャレンジ(利益を過大に誤魔化す粉飾決算)などと成果主義による人心の荒廃(メンタル障害など)だすぅ。

 良い点と共に、その副作用を最初から認識してれば、その兆候を見つけるのも早いし、対策も素早く打てると思うんすが、だーれもそんなことに関心を払わないと。ああ、これも人の世の常なるか?失敗しつつ、徐々に進化するのは生命の宿命。工学的に言へば、余りにもフィードバックが早いと、安定せずに振動し発散してしまうからねィ。

 企業なんかは、会長、社長、経営陣の独裁体制で上意下達だとおもうと、そーではない。下の提案や意見を、的確に上に伝える仕組みがなければ、結局効果的な運営ができなくって、潰れてしまい無くなっていくんですぅ。でも、政府機関、公共機関や親方日の丸のNHKのような組織は潰れないから、かなーり効率が低下しても、誰も気が付きません。継続的な監視の仕組みが必要でしょう。どもども。





 ちょっつ備忘:世間を気にし杉る人(含む自分)のために。


 「行蔵は我に存す 毀誉は他人の主張 我に与らずと存候 (勝海舟)」  「世上の毀誉 軽きこと塵に似たり (西郷隆盛)」