曇り。20℃〜22℃、80%。梅の実が色ずく頃。
明日は雨模様。東京の水がめは雨台風がやって来るまでもつのでしょうかっ?
自己と非自己の峻別はできるのか:
これはホントに極めて難しいいんですぅ。病原菌にしたって、その組成は20種のアミノ酸から成るタンパク質でできているし、人間もそれは変わらない。人体を維持する食物だって異物と言えば異物には違いない。イイ細菌とは共生し、ワルイ細菌は排除する。イイ細胞は生き生きとさせ、ワルイ細胞はやっつける。イイ食物は消化吸収し、ワルイ食物は排除する。これって極めて難しい作業ではありませんか?
これをコントロールしているのが、制御性T細胞と言う免疫細胞の一つなんです。この制御が上手くいかないと、免疫系が自己を攻撃する自己免疫疾患になったり、免疫系が弱体化して病気に感染しやすくなったりします。免疫は異物を排除して、自己の恒常性を保つのだ!つうお題目だけでは厳しい現実には対処でけナインだすぅ。
最近注目されてるのが、ガンの免疫療法でやんす。ガン細胞自体も自己から生み出された鬼っ子ですから、なかなか退治が難しい。抗がん剤や放射線治療が正常細胞まで傷つけてしまうからです。だから今までは、早期に発見して外科手術で排除するしかなかったんすよ。すかすここへきて、治療方法に大変革が起きています。ガン細胞に引き寄せられる抗体を使う治療です。この抗体に抗がん剤をふっ付けて、ガン細胞に達したところで活性化させると正常細胞は傷めずに、ガン細胞だけを攻撃できます。また最近では超短距離(0.1mmくらい)のアルファ線を出す放射性物質にガン抗体をふっ付けて、ガン細胞だけを頃すって方法が鼠で効果を実証されたとか。
自己(正常細胞)と非自己(がん細胞)を区別できれば、治療方法はイロエロと出て来るんですぅ。ジャン