5月21日(土)蚕起食桑(カイコが桑の葉を食べ始めるころ)

 白っぽい晴れ。13℃〜25℃、65%。




 色々な色:

 緑が綺麗な季節です。プリズムで分光したりする以外は、色々な化学物質で光のある波長が吸収されることにより発色します。例えば赤を吸収すると緑に見え、緑を吸収すると赤に見えます。だから緑の葉っぱでは赤の光が光合成に使われているんです。逆に赤い海藻は緑の光で光合成するわけです。吸収した色の補色が我々に見えるのです。光を全部吸収すると黒になり、全部反射すると白になります。しかしこれはヒトに特有の視細胞に由来するので、紫外線が見えたりする生物ももちろんいますし、ヒトでも視細胞の変化で色が見えないこともあります。ヒトがこのように色の世界が見えるのは、視細胞にRGB(赤緑青)の三種類があるからなんです。このRGBをそのままカラー液晶にマップしてTVも発色してるんですぅ。でも紫外線って一体どんな色にみえるんでしょうか?不思議ですねえ?





 若冲展:大賑わいとか。

 トビカンでやってる若冲展がとうとう5時間超待ちというニュースを見た。前に国立博物館鳥獣戯画展やMOTでやってるピクシー展もそーだけど、行列の長さで展覧会の成功を評価するのはやめた方がイイと思います。待ち行列の長さは偏(ひとえ)に運営側の手落ちであって、観覧者の迷惑を全く考えていない所業!観客の動線効率化や、整理券方式など打つ手はたくさんあるのに無為無策で、展覧会の成功を嘯くなど低能の所業としか思えませんねぇ。・・・この間、若冲の手法の余りの細かさに、この絵は嫌いだとのたまった哲学者もいました。各自は世の風潮ではなくして、自分の感性に従うよろしと、深く反省したる次第ですぅ。芸術に関しては自分に従う!とおっしゃられたのは小津の魔法使いです。この前段は、どうでもいいことは流行に従う、大切なことは道徳に従う、ですたあああ。