5月25日(火)私とは何か、私は何処から来たのかの生物学


 こんにちは。晴れ。気温上がるも風強し。遠方かすむ。
靄の中にて蜜柑のような夕日がゆらゆらと沈む。







 生物学的に自己とは何かというときに「自己免疫性」は
よく出てきますね。自他を抗原・抗体で峻別するシステム。
一方、生物の進化は他の生物との共生であーるという学説
も定説になりつつあります。動物の細胞の中でエネルギー
代謝を受け持つミトコンドリアや植物細胞の中で光合成を行う
葉緑体などは、元々他の微生物が細胞内に入って共生した
為だという。










 しかしこのとき細胞内に侵入されて無制限に増殖された
らウイルスのように細胞自体を殺してしまうから共生には
なりません。共生の鍵はお互いに慎ましく暮らすことですね。
近年の研究では宿主の細胞と共生している葉緑体などは
お互いに遺伝子を交換して増殖を制御しあいコントロールしている
ようです。











 つまり、生物のこのように多様化した進化は他の微生物と
の共生ネットワークが複雑に機能している為で、決してある
生物単体では成し遂げられなかっただろうとゆわれてます。
「唯我独尊」つうのは大間違いですね。









 例えば人間の大腸では様々な菌が栄養の消化吸収を助けて
いて彼らが居ないと人間は生きていけません。そのほか体の
あらゆる場所で有用な働きをしています。人体の細胞60兆
個以上の100兆個になんなんとする細菌たちが生命維持に
必須の働きをしているのです。









 入れ子状に子孫をお腹に宿しているアブラムシ(アリマキ)は1匹
の母体から1年間で数千億匹の子孫を増やすことができます
が(栄養環境が理想的なら)、自分の体内に菌細胞という特
殊な細胞を持っていて、そこで細菌を飼っています。その菌
はアブラムシの生存・生殖に必須の栄養素を作って宿主に供給
してますが、自分もその中で繁栄しているという共生関係で
やんすね。









 自分の細胞外で共生しているのや、細胞内で自分の一つの
機関のように溶け込んで共生しているものまで色々と形態は
ありますが、生物が協働のネットワークとして密接に関連して機能
していることが分かりますね。漏れが漏れがと突っ張っても
所詮屁のツッパリにもならない事が分かるでしょう。ども。