2月1日(月)如月に入りて寒気増す。時制(過去、現在、未来)ってのがそもそも抽象的なんだすぅ。

 寒曇り。3℃〜6℃、60%。如月は着更着とも言ふ。昔は暖房がないから重ね着でさぶさを凌いだのだっ。わたしも今冬は未だエアコンをつけずに、下着を重ね、褞袍を着込んでがむばっているのだ♪





 今を生きる:

 映画『Dead Poets Society』は自由と強圧の狭間で苦しむ若者と教師の物語りです。その邦題は「今を生きる」です。「Seize the Day(その日をつかめ)」が通奏低音として流れています。ホントに人間は過去も未来も思い患らわず、今ここのみを生きれるのか?

 ここで思い出すのがアマゾンの原住民ピダハン族。彼らの話すピダハン語の文法には過去も未来もなく、現在だけがあるのです。それで、「将来への不安も過去の後悔もなく」現在にだけに生きているから幸福なのだといいます。これは彼らを改宗しようとして、逆に彼らに取り込まれた牧師かつ言語学者であるエベレストいやダニエル・エヴェレットの報告による。しかも数詞や色を表す語彙がなく、再起構造(入れ子)もないという。入れ子とは「ハナちゃんがお菓子を隠したと、ヒロシは考えていると、ケンちゃんが言った。」とかいうメタな用法ですね。これは時間の流れを含んでいるからピバダン語にはナインだすぅ。でも現在を把握するための語彙は豊富で、数もちゃんと把握していると。要するに抽象的な語彙がないけど、身の回りのあらゆる動植物を表わす名詞や身体用語、生活用語はあると。直接経験からしかものを語らない語れない、まさに「今をいきる」だけれど、とってもしやわせなんだい♪ ギリシャ人(ゼノン?)みたいに、無限分割の矛盾なんて、ぜってー考えもしないでしょう。そう言ふ意味では、無限とか神とかってのは抽象的な考えなんでしょうね。

 つうことで言語能力の発達が、人類から幸福感を奪い去ったのかもしれません。そうそうピダハン語は音程で表現する音楽みたいな言語で、鼻歌や口笛で会話ができるんだって。なんだか楽しそうですねぇ♪ 仮にこれを記録するとしたら五線譜が必要かもね?ぷっ

 ああ、人類は何を獲得し、何を無くしたんでせう?なんか大事なものを失ったようなキモスる。ショボーン