3月18日(月)朕は国家である→言語は国家であり文化である。

玉虫備忘録:

 薄い筋雲の晴れ。4℃~15℃、23%。花粉やや多い。プールだん。

 

 

言語とは:

 国民国家の成立において、最も大切なものは言語の統一だと言ふ。これを最初にやったのがフランスで、国内に数十あった言語をフランス語として統一普及させた。前語の読まない子音が後にくる母音に影響するリエゾーンなんてのは、まさに人工言語みたいですよね?スペルを知らなければ発音できないんすから。

 そのあとドイツも苦労してドイツ語を作りました。古語をリユーズしたり、方言を集めたり、仏語を利用したり、新たに作ったりしました。ドイツ語に長ったらしい単語が多いのはどんどんくっつけていける方式にしたからだすぅ。

 一方イギリスは仏語の影響下にありましたが、元々その成り立ちが複雑(ケルト、ラテン、ゲルマン、バイキング、ノルマンなどなど)でイロエロな古語が入り混じってました。すかすフランスとの百年戦争を経て母国語確立の機運が高まり、文人たち(シェークスピア?)を中心としてラテン語ギリシャ語、フランス語などを取り入れた近代英語がでけたんす。でも母音が大変遷する中、表記が追随でけずに、発音とスペルの不一致という英語特有の困難が残りましたですぅ。でも、その後、英国が世界帝国を作ったおかげで、今ではフランス語を駆逐して、リンガフランカの地位を確立しておりまふ。

 最後に日本は遅まきながら明治維新国民国家に名乗りを上げ、それまでの能語りを起源とした武家言葉から、江戸弁を中心とした人工言語を、非常に短期間で作りあげました。漢字などの表意文字を活用して、新しい語彙をぎょーさん作ったんでっせ!和洋中の折衷でしょうか?この頃の新作漢語が中国にたくさん逆輸入されちょりもす。これらが初等教育の普及で急速に全国に拡大されましたんや。

 (的というのは中国語でも「的(de:ドゥ)」とか、助詞としてやたらに使われてますが、その元は日本が「tic」(ロマンティック?)という英語から「的」に訳され、それが中国に伝わったんや。)

 現在ではTV,ラジオ、ネットにより各国語の統一化が更に進んで、世界各国とも方言が瀕死の状態にあるのは、少し寂しい限りでやんすねぇ。便利さの裏腹で、固有の文化は消え去りゆくと。逝きし世の面影。ショボーン