10月29日(木)霎時施(しぐれがときどき降る頃)

 概ね曇り。16℃〜19℃、61%。ちょっつパラパラ。






 イタチ・イノヴェーション・フォーラム2015@有楽町:

 招待状をもろたので東京フォーラムに出向く。会長さんのご高説を拝聴。社会革新(ソーシャル・イノベーション)を全社のフィロソフィーにするとか。してそのココロは?競争じゃなかった協創(コラボレーション)と開放(オープンネス)なんだと。イイぢゃないか。今ビーテレでやってる「下町ロケット」では、大企業が特許訴訟や自社調達など閉鎖的な環境で中小企業を苛めているが、変化の激しい競争社会で生き残るには、コラボとオープン性は必須の施策じゃアルマイト。組織が大きくなると、どーしても保身的になり官僚的になりまふ。それが失敗を恐れる温床になり技術革新を妨げるんですねぇ。米国が成功したのは、ヴェンチャー企業が活躍できる社会体制があったから。これが新陳代謝を促し、新しい事業が続々と生まれますただ。プレゼンさえ上手ければヴェンチャーキャピタルから金を集めて起業できて、失敗しても焼け太り♪ってな社会では挑戦者が山ほど現れるがな。ちょっと意外なのは、中国は官僚社会だと思うでしょ?でもそれは政権上層部だけで、民間では大学オリジンのヴェンチャーが産業を主導してるんすよ。その代り基礎研究がお座なりだからノーベル賞は取れないですが。何事も裏腹ですねぇ。

 展示会場を見るに、ソーシャル・イノヴェーションは6つの分野に分かれてました。インフラ関係、ヘルスケア、エネルギー、セキュリティ、工場関係、ビジネス・サービスまで、基礎から応用まで幅の広い研究成果が展示されてまふ。すかすセキュリティ関係は、もっと尖がったオタクを雇わないと、熾烈な情報戦に着いていけないんじゃなかろーか?この辺はアロハを着たあんちゃんが活躍でける素地を作らないと、世界から遅れをとるばかりじゃないのんかな。ま、有体に言へば文化の問題だすぅ。どもども。ソーシャル・イノヴェーション関連事業だけでイタチ全社の6割くらいは行ってるかもね。トン芝も(追記?)、偽装会計だけじゃなくって、もっと社会に役立つフィロソフィーを優先させてればエがったのにねィ。


 午後からは「動的平衡」のくいだおれ太郎さんと世界的建築家の妹島和世さんのトークがあっただよ。お題は「都市のイノヴェーション」。政界を見てると、時に暗澹たる思いに捉われまふが、産業界を見ると些か勇気づけられることもあると。すかす企業の根っこは銭ゲバ指向ですから、本質的には性悪説なんだろうな。ショボーン