7月25日(土)それぞれの居場所は必要だよね?

 晴れ。25℃〜32℃、60%。お椀のような半月が浮かぶ、隅田川の花火。






 ここはだれの場所?

 愛だけ、いや会田家の「檄文」が撤去されるって言うんで、急遽MoT東京都現代美術館)に向かう。都の役人の介入らすいのだ。最近流行りの政府に対する批判を自粛させる忖度ですねぇ。受付で「檄文の垂れ幕は撤去されましたか?」と聞くと、「まだあります。」との返答だったので切符を購入する。「いつ撤去するのですか?」と聞いたら、「分かりません。」だと。

 この企画展全体は「ここはだれの場所?」という、こどもとおとなが一緒にみんなの居場所を探す試みです。会田家の「社会はだれのもの?」以外に、ヨーガン・レールの「地球はだれのもの?」、アキリザン夫妻の「私の場所はだれのもの?」とおかざき乾じろうの「美術館はだれのもの?」の3つがあります。最後のはこどもしか入れないので見れません。ヨーガン・レールは去年亡くなったんだけど、その最後の仕事が石垣島の自然を守ること。海岸に流れ着いたプラスチック塵を使ったとても美しい作品です。

 会田家は父、母、中2の息子の合作です。三人それぞれのやり方で、学校や世間とのストレスフルな状況を顕在化し、それをユーモラスに批判し、「それとは違う場所」を提案しています。その象徴が「檄文」の垂れ幕なんですね。それがどーやら文科省と都の役人の逆鱗に触れたらすいのだ。これくらいの批判で芸術に介入するとは、これはもう中共や北鮮よりか酷い状況ですYO?「檄文」の中身はここ。http://www.twitlonger.com/show/n_1sn50u4 これは家族3人の意見が異なる中、それぞれが書いたので、文の辻褄は多少合わないが、そこがまたおもすろいかも。部屋の中央の大きな垂れ幕に味のある字で描かれています。

 展示を見て、ますます(権力の介入)ってなんで?感を強めましたが、おかげでイイものを沢山見れたので、結果的にはえがったっす♪どもども。





追記:まこっちゃん本人の言明がありました。http://m-aida.tumblr.com/

 アーティストを守る立場のチーフ・キュレータ長谷川さんも保身してたんだな?びっくし!ちなみにこの背後のスクリーンに映っている会田さんが演じている「ソーリ」もバツグンにおもすろい。「グローバルは国を亡ぼすから、鎖国しましょうよ?」っていうパロディーなんだけどね。これも撤去候補だとか・・・・・
今日はこの部屋に50人近くが押し寄せていますた(含むわだす)。でもクレーマーたった一人と、都の一部門の独断的要請でアート作品が撤去されるとは、戦中かよと!(怒)