6月10日(水)時の記念日:1920年のこの日から、遅刻は極悪とされました。嗚呼!

 よか晴ればってんよか晴れたい。18℃〜27℃。すかす薄雲は多い日。

 風邪は喉元を過ぎて、鼻腔と気管支に拡散中。早く抜けてくれよなっ。ずるずる、げほげほ。
 






 記憶の機序とは:光遺伝学

 昔は猫の脳内に針を刺したりして、脳の働きを調べてました。これを侵襲性実験といひまふ。最近は遺伝子操作と光を用いて、脳内の特定箇所を刺激したり、抑制したりできますんや。またある体験をしたときの記憶痕跡(脳内の記憶パターン)を標識(細胞に遺伝子レベルで埋め込む)することもでけますんや。

 これらの最新技術を使って、マウスで実験してミタんだと。まず赤い部屋に入ると電気ショックで嫌な記憶を埋め込んだ(記憶痕跡を標識した)。そのごシナプス神経細胞間の神経結合部)が増強されないように、シナプス合成阻害剤を注射する→記憶が消し飛んで、次の朝は赤い部屋でもへっちゃらだい。そこで普通の部屋に入れた後、昨日標識した赤い部屋を嫌がる記憶痕跡を光で復活させると、マウスは直ちに恐怖ですくんだんだと。


 このことで何がわかったのかっつうと→記憶の保存にはシナプスの増強が、必ずしも必要ではない。何でも覚えれるんだけど、保存された記憶の取り出しの方が重要かも。そのときに好き/嫌いとかの感情のスタンプは重要だが、感情のスタンプは書き換え可能であーる。つうことがほんのりと分かってきたんだと。いやー、今はまだマウスレベルですが、記憶痕跡(エングラム)が光で操作できるようになると、イロエロな実験がでけるもんですねぇ。

 健忘症の記憶は失われたのではなくって、保存された記憶へのアクセスが阻害されているだけかも知れんですぅ。どもども。