8月7日(日)立秋(まだまだ暑いですが、暦の上では秋が立ちました。)

 夏晴れ。25℃〜33℃、71%。白い雲ぷかぷか。今日はあさイチでプールにゆく。





 日本神経科学会大会:

 最先端の脳研究の成果報告を聞く。

・坂内博子<分子のふるまいから読み解く脳のしくみ>(JSTさきがけ)

 約1㍑の脳は膨大な情報処理を行い、感覚、運動、思考、記憶、学習などの人間活動の基盤を担います。コンピュータに例えられますが、脳の情報処理に要するエネルギーは物凄く少ないことが特徴です。それは脳内のタンパク質や脂質が常に入れ替わりながら、しかもネットワーク構造は保たれているという動的平行な柔構造によって、記憶・学習・思考という高次機能を果たしているからです。神経ネットワークはニューロン神経細胞)の結合によって構成されます。結合部はシナプスという40㎚の間隙での脳内化学物質のやり取りで実現されますが、このシナプスでの分子レベルの振る舞い、細かく調べた報告です。送り側の細胞から発出された脳内ブッシツは受け手細胞の受容体というタンパク質でキャッチされます。この受容体は神経細胞膜の上を動いて、シナプスのところに集まる性質があります。これが刺激によって集まったり離れたりすることにより、ネットワークの構造が変化すると。この動きやすさ(拡散係数)の変化を追求して、脳内の情報処理に迫りたいんですと。

・北村貴司<神経回路から記憶のしくみを理解する>(MIT)

 記憶の中でもエピソード記憶にしぼって、連続したエピソードを何が個々のエピソードに区別して記憶させるのかを神経細胞レベルで研究している。記憶は海馬と大脳嗅内皮質のやりとりで行われています。後者から海馬の歯状回とCA(アンモン角)へ信号を送ることによって為される。今回、新たに抑制性の信号がCA1部に送られていることが分かり、マウスの実験により、この信号がエピソード記憶の分離に関係していることが分かったんだと。やはし脳内でもアクセルとブレーキによる微妙な制御が必要なんすねィ。

・井上治久<iPS細胞による病気モデル>(京大)

 神経細胞変性によるALSやアルツハイマーなどの難病は、人体実験が困難で創薬や治療の壁になっていました。今回、iPS技術を使って患者の細胞から変性した神経細胞をシャーレ上に作成し、薬の効き目を調べることができるようになりました。また個人ごとに異なる効き目や副作用も分かるようになり、オーダーメイド治療へと前進しました。


 いや〜、意識の謎に迫るのはまだまだですが、神経科学の分子レベルの研究は着々と進んでいるんですねぇ♪ま、最後は投薬・治療コストと患者の経済力とか、社会的な問題が立ちはだかるんでしょうね。








 オリンピック:

 地球の裏側でオリンピックをやると、夜更かしになって困ります。テニスはネットが張ってある関係上、背の高い方が極めて有利だと思いますが、水泳もそーですね。手足が長い方が推進力は格段に大きいし、更に手のひら、足のひらが広い方がフィンみたいで有利です。萩野、瀬戸も手足が大きそうです。でも海外の選手もみんな大きいですから、何と言っても努力の賜物には違いありません。