6月7日(日)蟷螂生(カマキリが現れ始める頃)

 薄い雲の多い晴れ。17℃〜24℃。



 久しぶりに落語を聞く。カサゴが旨い季節になりました、じゃなくって「笠碁」って演題。碁敵は憎さも憎し懐かしし、程よい弱さの老人二人は、いつも勝ったり負けたりで仲が良かったが、「待った!」一つから口喧嘩になり仲たがい。でも永梅雨の暇な時間を持て余し、それでも面子にこだわって、最後はもう一回碁を始めるまでの、人情面白噺し♪大笑い大笑い♪






 かだらをつくると言ふこと:

 ちょっつ北沢方面に進出す。義足や義手、車椅子などの美しさを追求する展示コーナー。機能性や利便性よりか、美しさやかわゆさを第一義とする価値観の転換。医術だって、かだらは治っても生きる意味を失えば自殺しちゃうこともあるしね。義足や義手は失った機能の補助という見方だと、どうしてもこれを見ない、あるいは無いも同然の態度を誘います。しかしこれが美しかったり可愛かったりすると、自然にみんなの口の端に上り、見えないと無視されていたものが、ちゃんと存在するようになるんですぅ。直視すること、ここからしか実態の改善は生まれません。

 廣川玉枝さんは第2の皮膚としての衣装デザイン。アキ・イノマタさんはヤドカリやミノムシを使ったアート。かだらの延長として展開するアートをプレゼンする。アキさんの、透明な人口殻をヤドカリに与えるアートはおもすろかった。これは人手で削っていってもできない貝殻のらせん穴を、3Dプリンタを使った積み上げる手法により、初めて実現できたと。その殻の上に都市とかチャペルとかの人工物を造形する。

 ヒロカワさんはとてもおしゃれで可愛い電動車いすを発表したが、機能性よりか美しさにコストを掛けて公的補助は納得するのかっ?つう質問が出た。シュンジ・ヤマナカ答えるに、「義足に美しさは必要か?とのアンケートを取ったことがある。福祉系は、いらないという人が多かった。でも実際のユーザーは、必要だと言う人が多かった。」と。人は機能や効率のみで生きるものに非ず。人は人生を楽しむために生まれてきたんだどっと♪技術の進歩をどう生かしていくのか?は我らの成熟度に掛かっているんですぅ。どもども。