11月21日(金)疑問の連鎖反応とは

 青い空白い雲の秋晴れ。8℃〜17℃、54%。本郷方面に行ったら銀杏が臭かったですぅ。






 かだらの形はどうしてできるのかっ?

 一次元のDNA配列からどーして三次元のからだがでけるのかっつう疑問は、徐々に解消されてきますた。2次元の葉っぱの形なんかの作り方は大分分かってきますただ。すかす、3次元の脊椎動物のかだらのでき方は未だ道遠し。でも近年の発生学の進歩により、すこーしづつ光が見えてきますただよ♪

 まず初期胚の背側のところにオーガナイザー(形成体)という小さな組織ができて、そのオーガナイザーから分泌される「コーディン」などの指令因子の濃度勾配で組織の配置が決まります。濃度が高いところでは脳など背側の組織が、濃度が低いところでは造血組織など腹側の組織が形成されるんですぅ。でもその実態はそんなに単純ではあーりまへん。何10種類ものたんぱく質が生成・分解の複雑なプロセスを形成してるんすねィ。生命の活動はそんなにシンプルではあーりません!

 その辺のことをごく単純に3つの要素で説明するとですねぇ、コーディンつうその濃度で組織の配置を決定する指令たんぱく質、それを分解する酵素たんぱく質、シズルドつうその酵素の働きを阻害するタンパク質が絡み合って初期胚の構造を決めてるんす。

 生物は、喩え同じ種だとは言えその大きさはかなりのバラツキがありまふが、その形は相似形をしていまふ。その相似形を維持するのが上記の3タンパク質なんす。コーディンの濃度が組織を決める、その濃度勾配は分解酵素が決める、その分解酵素の活性をシズルドが抑えると。そんなこんなででっかいのもちっこいのも皆おなじ相似形になるんだすぅ。でも何でデッカイ個体ではシズルドの濃度が高くちっこいのは濃度が低いかっつうのは、そのまた先の疑問なんすねィ。

 一つ分かると二つ疑問が増えると。これが学問の核分裂による連鎖増殖反応といひまふ。どこまで行っても問いは尽きないと。ども〜!







 健さんの特集で「南極物語」を見ている:

 カラフト犬が健気で号泣!でもこないだネットで読んだアムンゼンとスコットの南極点制覇競争では犬や馬をみんな食っちまうんだよね。特にアムンゼンは32頭のエスキモー犬を連れてったが、橇の荷物の重量に合わせて犬を消費していったんだ。最後の基地ではちゃんと8頭分の餌しか用意してなくて、しかも消費した24頭はちゃんと人間や犬の餌としてカウントしてたって、徹底してるよね?これが探検家の冷酷な合理性。西欧では動物を含めた自然は全て人間の為に神が用意したって思想だからな。一切万物悉有仏性の日本とはちげーわな。・・・いや金融資本主義下の株式会社にもそんなとこがあってね、必要が無くなったらドンドン切り捨て、人間を変動費化してテンから恥じるところなーし。ドヨドヨ