8月10日(木)世の中も複雑だけど、生体はもっと複雑だすぅ。

 曇り。25℃〜28℃、78%。気温は低いがむっし蒸し。風呂場を洗いがてら行水(水シャワー)。運動が滞りがち。


 ブレーキとアクセルとは:

 はたしてどちらが大切かと問われれば、工学者の多くはフィードバックシステムをイメージして、ブレーキだと答えるでしょう。これは生命の仕組みでも同じです。生体は実に多くのブレーキの仕組み(抑制系)を組み込んでおります。これらは長い進化の過程で獲得したものと思われます。ニューロンでも賦活系ばかりではなく、たくさんの抑制系のニューロンが存在します。抑制が上手く働かないとヒステリー症状を呈したりします。

 また、ホルモンや酵素などの体内の伝達物質にも抑制系がとても多いのが生態系の特徴ですぅ。ビールを飲むと利尿作用があって、すぐにトイレに行きたくなるのはビール通の良く知る所です。すかすアルコールには利尿作用はナインだすぅ。体内には利尿ホルモンつうのと、これを押さえる抗利尿ホルモンつうのがあって、アルコールは抗利尿ホルモンが分泌されるのを抑制し、ブレーキにブレーキを掛けるという形で尿が増えるという、複雑な制御をしています。抗利尿ホルモンはかだらが脱水になるのを防ぐために分泌されますが、アルコールなどの毒物は早く排出したいため、抗利尿ホルモンにブレーキを掛けると考えられております。

 夏には美味しいスイカなどを食べても利尿しますが、これは別に毒ではないから、ただ単に体内の水分を排出するために利尿ホルモンに働きかけてるんでしょうね。同じ現象でもイロエロな機序があるもんだすぅ。チョロチョロ



 カーボンフリー水素?

 ふむふむ、燃やしても炭素酸化物を発生させない水素は温暖化対策の要ですと?ふむふむ、一理あり!でも、どーやって水素を作るんだろ?その過程で炭素酸化物が発生すれば、元も子もない。・・・電気分解なら電気さえあれば水素と酸素を分離でけるぞよ。すかす、その電気はどーやって作るのかっ!・・・ここに安定供給のままならない太陽発電や風力発電を使うと言ふ。また夜間余剰電力を使ってもエエどっ。蓄電池に溜めたり、揚水発電で水を上に上げるよりもイイ貯め方かも知れん。・・・電気分解で作った水素を燃料電池に使ってまた電気に戻すと。ふむふむ。一見良い案に聞こえるが、欠点も充分に検討しないと思わぬ想定外に遭遇する可能性もありそうだな。・・・ともあれ「良すぎることには裏がある!」とかいう一般的な疑義を呈してお茶を濁そうとぞおもほゆ。ど、どもども。

 すかす、カーボンフリー炭素ってなんだろな?炭素を燃やしてできた酸化炭素を、大気中でフリーにさせずに、地中か海中に固定してしまう技術なのかな?でも、それだとカーボンノンフリーになっちゃうからな???



 水素を使った飛行船@ヒンデンブルクが爆発炎上したのは、ナチス台頭の頃、今から80年も前のこと。水素の安全な使用法は格段に進歩したはず。ふむふむ。