9月11日(水)ノー(脳)と言へる日本

 概ね曇り。ときどきパラパラ。22℃〜27℃と、ちと涼しめ。




 脳のシンポジウムに参加:

 世界的に基礎研究に投資する機運が盛り上がってきますただ。応用研究だけだとすぐにネタが尽きてしまいまふ。ネットを始めとする現代の先端技術は軍事や宇宙開発などが引っ張ってきました。それら応用技術もそろそろネタ枯れしてきたので、今は政府が中心になった戦略研究つうのが流行ってます。アメリカでは「脳の全神経回路網解明」を目指す2000億円規模のBRAINイニシアティブ、欧州では「脳の回路モデルをスーパーコンピュータ上で動かす人工知能」を目指したHBP計画が1500億円規模で既に立ち上がっています。日本もこれに後れじと、「霊長類の神経回路機能の全容解明」をマーモセットを使って推進するプロジェクトを準備中だとか。ハレハレ

 特に近年のサイエンスは巨大技術に先導される傾向が強く、天才の偶発的なひらめきよりも新技術の発明によって展開することが多くなりました。脳科学生命科学の分野でも新技術が次々と開発され、次のステップでの大幅な飛躍の準備が整いつつありまふ。知覚、運動、情動、意志などの機能からより高次な意識活動(自己意識、創造力、行為の主体性など)の解明に進みます。しかしここまで来ると哲学者たちは「おれらの飯の種を取り上げるのかよっ!」とクレームが付きそうですね。(いや、実際に「意識を解明しようなどの試み自体が無謀だっ!」とdisり始めているとか。)

 なんでそんなんに大金を使うのん?つう疑問はとーぜん出てきますが、「その試みが無駄であればある程、思わぬ派生効果があるのだ。」という経験則は健在で、現在の応用技術の大半はそんな無駄から発生しますたのだ。コレホント

 「魂は天から降りてきて赤ちゃんに宿るのです。」という降臨説を信じれない物理主義者は、何らかの物理・化学的な作用が心を作ったのだっ、そしてそれは生命としての連続性があるのだと信じて、まづは霊長類から始めるのです。

 ホントは今は思いつかないような応用が出現するのを期待しての無駄だと思うのですが、わだすの頭でもこのプロジェクトの過程で「医療、創薬、イロエロなサービス分野、社会、政治、経済、安全保障、芸術、工芸、昼寝などなど」あるゆる分野への波及効果が期待でけるぞよ。斯界の大御所であらせられる伊藤正男大明神は、厳かに「脳の世紀開幕」を宣言しておった!ナムナム









 休憩閑話:怒りは創造の素かよ

 休憩時間に、突然大声の罵り合いがすぐ後ろの席で始まる。携帯電話で何やら話しているおやじがなかなか止めないので、その傍にいたおやじが「あんた何時まで喋ってるんだっ!冒頭にここでは携帯はオフにしろって言ってただろ!すぐに切れ切れっ!!!」と切れた。喋ってた親父はしばらく携帯を続けていたが、矢庭にそれを打ち切ると「休み時間なのに誰に迷惑がかかるんだっ!いらぬお世話をするもんじゃないっ!」と怒鳴った。それで増々切れたのが注意したおやじ、「なんだお前はルールも守れんのかっ!そんな奴はここにいる資格は無いっ!すぐに出て行けっ!今すぐ出て行けっ!」と怒鳴り返す。するとまわりから「そーだそーだ、ルールを守れない奴はここにいる資格は無ーいっ!」と方々から声が上がり、携帯おやじは形勢不利と悟り、しぶしぶ出て行った。これらはみんなインテリ面をしたいいおやじなんすよ。もそっと柔らかく注意できないもんかね?それに携帯おやじももうちょっと小声で話してれば周囲を刺激しなかったのにねぇ。日本は高齢化社会に入るからマイルドになるかと思いきや、じじい程凶暴だと言うのは犯罪傾向だけではないようですね。ちなみにぼくはルール万能主義は嫌いです。近頃ますます「廊下で走ってはいけません」的な学級委員長が幅を利かせてきたような気がします。ドヨーン