12月14日(月)心頭を滅却すれば、火もまた涼し!喝!

 曇り。11℃〜13℃、69%。

 右の上顎(耳の前方)に間欠的にズキズキっ!つう痛みが走るのが10日ほど続いている。行きつけの歯医者に行ったら、特に悪いところはない、というので脳神経内科を予約した。




 痛みとは:きみは人の痛みを感じれるか?

 痛みは全ての感覚の中でも一番研究が遅れている分野なんすね。それは人体実験があんましできないし、動物実験も痛みの程度が分かりにくいから。すかす最近非侵襲性の測定機器(fMRI,PET,MEGなど)により脳内の観察がでけるようになったので、少しずつ研究が進んできましたのだ。

 それによるとけっこう大脳なども関わっている高次機能らすいのだ。だから無くなった足が痛む幻痛や、関心を他に向けると痛みが薄らぐ心理的な影響も大きいようだすぅ。お母さんが転んで泣いてる子供に「痛いの痛いの飛んでけ―♪」なんてさすってあげるのも、ホントに効いてるんですぅ。

 一方、痛い時の脳内では視床帯状回、島、2次体性感覚野が活発に活動しています。またこれらの活動を抑制する部位(下行性抑制系)もあるようです。禅の高僧は瞑想中は痛みを感じないというので、実験をお願いした。MEGに入ってもらい針で痛みを与える。普通の状態の時と瞑想中の時の脳の状態をMEGで測定した。すると普通時は上記痛みの回路が活性化されていたが、瞑想時は下行性抑制系が働き痛みの回路は全く働いていなかったと。パスカルが歯痛を数学の難問を考えてやり過ごしたつうのは、どーもモノホンの話しらしいです。

 また心理的な痛み、仲間外れにされた時のこころの痛みも、実験に掛けられました。わざとそういう状態を作って心に痛みを与えると、な、なんと上記の身体の痛みを生ずる部位が活性化されたんだすぅ!身体の痛みとこころの痛みは、脳内で密接に関わっていたんですね。痛みの研究は、今後の緩和ケアなどの応用に益々重要になって行くでしょう。ども。