8月25日(日)処暑(の二日後)

 曇り、ときどき弱雨。夜中の28℃からだんだん気温が下がり24℃前後。処暑だっとおもたら二日前に過ぎていた。暑かったからなぁ。ドハッツ




 シンプルとは:

 シンプルってのはすっきりしててスパっと割り切れて美しいですぅ。余り思考エネルギーも使いませんしね。数学でも理論物理でも「シンプル イズ ビューティフォー!」なんすねィ。出来るだけ単純化した原理であらゆる事象を説明できた方がイイ!「シンプル イズ ザ ベスト」なんてゆっていた商売人もいたなぁ。プ

 すかすですねぇ、そもそもこの世界は多様であって混沌としてるものなんすよ。単純化した方が見通しは良くなりますが、その視点は固定され狭くなりがちです。これがシンプルの裏腹。どーしてもシンプルが好きで好きでたまらない人なら、そんなシンプルな見方をいっぱい持つしかないでしょう。単純な原理をたった一つだけ持ってこの世を渡ろうなんて「海女ちゃん」すぎます。とても危険ですぅ。

 そのような単純化されたキャラが集うのがネット世界です。あらゆる身体性が剥離してますから論理だけが先鋭化されてしまいまふ。「あいつはこんなこと言ってるけど、ほんとはとても優しいんだよ」とか「あいつといるととても安心するんだけど、宗教観は片寄ってるんだよな。」とか、ネット上では喧嘩になる政治・宗教もその人の人格のほんの一部で、他の面をたくさん持っていることが分かってますから喧嘩にはなりません。(そー言えばNTTの友人が数人いるけど、みんな産経が好きな奴ばっかしだなあ。親方日の丸に関係あるんだろうか?)

 ネットでは意見が少しでも違うと「罵倒」や「消毒」にしかなりませんが、人としての色んな面が分かっていれば、自然と意見が摺り合ってコンプロマイズでけるんす。原理主義イデオロギーもシンプル化の一種でしょうね。突破力はあるが非常にリスキーな所以です。複雑なものを複雑なままにして、その多様性の中で暮らすのは、広葉樹林の雑然とした雑木林に美を感じる日本人の感性ではないでしょうか。

 とか言ってたら昔パリ滞在から日本に戻って来たときの印象を思い出した。日本の都市はなんと雑然としていて汚いんだろう。電信柱や広告やネオンなどが雑然と入り混じって風景としての統一感が皆無で、とても落ち着きませんでした。人口騒音もそこらじゅうに満ち溢れているし(義道ちゃんみたいだな)、家も道路も人ごみもぜーんぶ雑然。ホゲホゲ とおもてたら半年で慣れました。やはし日本人は雑然の方が落ち着くんですぅ。刈り込んだ芝生よりか、雑草の生い茂る原っぱ。子供の頃の原風景が文化を作るのかなぁ。