7月20日(土)涼しさと江戸情緒

 曇りがちな天気。午後の晴れ間は既に天高き秋空の気配。21℃〜27℃と過ごしやすし。




 古地図、切り絵を片手に江戸散歩。日本橋、室町界隈を歩く。また楽しからずや♪コレド室町で江戸情緒満載の金魚アートをやっていた。吸い込まれる。暗い館内には様々な容器に様々な金魚が泳いでいまふ。美すい。宝石のような容器に宝石のような珍すい金魚が七色の照明の中で闇から浮き上がる。「水中四季の移ろい」という展示では、名庭の四季を背景に本物の金魚が空中を泳ぎまふ。京友禅の着物の柄に生きた金魚が泳ぐとか、何重もの滝のような巨大金魚鉢とか将に豪華絢爛たる一大絵巻ですぅ。



 壁書きの薀蓄では、金魚は約2000年前の中国でフナから選別された突然変異で、単にフナが赤くなっただけ。今から約500年前の室町時代に日本に伝わって来たときも、単にフナが赤くなったようなやつ。しかしフナ類の遺伝変異しやすさに目を付けて江戸期にイロエロな変種が生まれたんだと。日本人の審美眼が作った生きてる宝石で江戸時代は大名・豪商しか飼えなかったほどの貴重品。それが江戸末期から庶民化したんだど。



 けっこう江戸期は花や魚や鳥類など色んなところで職人的なバイオ技術が花開いてたんすねい。それが現在のバイオニクスに結びついているとか。品種改良も現在は重粒子線なんかで変異を加速していまふから、色んな変種が極短期間で作れます。まさに神をも畏れぬ所業ではアルマイト



 ともあれ美しさの果てにランチュウとかの変なのを作ってしまうんすから、美も裏腹でやんすねィ。タハハ