5月22日(火)存在の限りなき連鎖

 
冷雨しとしと、14℃。なさそで長袖。ツカイスリー開業で混雑、景色は見えなくても昇ることに意味があーる?



 
 今は近代合理主義の全盛で、個人やモノはすべてバラバラに存在しているとされる。自由はオレはオレ、オマエはオマエで好き勝手。死ねばゼロになる。っていうとても干からびた世界観が席巻してまふ。ま、その先兵はモノを性質により個々に分類して認識する科学主義ですけどね。でもこれは人類のなが〜い歴史の中で、たかだか200年くらいの話しですぅ。
 その前の何万年という年月は、人や獣や自然や万物はすべて見えない連鎖で繋がっていると考えられてますた。死んだって道具や植物や子孫や自然と繋がっているからゼロにはならないと。花になったり、動物や星になったりして繋がり続けまふ。世界をさまざまな関係性と意味の共通性で把握すると。
 どっちかつうと、後者の方が生きやすく死にやすい豊かな世界観だと思うんですが、科学的な世界を知ってしまったらもう元には戻れないアダムの林檎。「死んだらホタルになって戻ってくるなんてあるわきゃねーじゃん!ぎゃはははは」なんて下衆な野郎が蔓延る巷。嗚呼無常。



 漢字一言雑学:
 海は広いな大きいな〜♪青い海、白い雲!コートダジュールなんて海の明るいイメージは海洋民族のもの。黄河上流で興った漢字文明では、海は暗くてどんよりした怖ーいものだったんすね。その痕跡が漢字に残ると。晦(みそか:日が短く暗くなる)、悔(くやむ:心が暗く落ち込む)、海(うみ:水がどんよりと暗く広がっている)。そんじゃ毎って毎日毎日暗い日々を過ごすことかYO−!毎度ー♪
 
 草が化けると花になる、貝が化けると貨になる、革が化けると靴になる、人が化けると豹変す、李徴が化けると虎になる(中島敦山月記」)。そもそも人とそれがコロっとひっくり返ったのが「化」の字形。いや〜、漢字ってホントにおもすろいものですね。さいなら、さいなら、さいなら。




 言葉は丁寧で慇懃だけど、狷介固陋なしとっているんだ。タハ