5月7日(月)効率追求社会のディレンマ(事例)

 五月晴れ。春がすみ。爽やか。(上空は極寒らすい)



 PASMOに1000円チャージする時に1万円札しかないとお釣りが千円札9枚なんてのは困るよね。いや普通の人は困らないか。ぼくの財布はカード入れ兼用の尻ポッケに入るプチなやつですから、あっという間にパンパンになってまう。ま、PASMOが香港みたいにタクシーやコンビニでもレストランでも使えれば問題ないんだろうけど。香港のオクトパスはときどきチャージすれば小銭入れとして使えます。
 海外では20、200、2000て単位のコインや札があるけど、日本では殆ど流通してまへん。2千円札ってどこへ消えたんだろ?日本にはなんか端数が使えない文化的な特異性があるのかなあ?中途半端は嫌じゃ!とか、許しても半分(50、500、5000)までだよね、とか。しかし”2”貨幣は使いつけると結構便利なんすよ。最頻単位貨幣が増えすぎずに、使う時も、お釣りも瞬間認識力がアップしまふ。
 ま、流行らない原因が文化的な嫌悪感じゃなければ、理由はただ一つ。そりは自動販売機の隆盛故なのかな?貨幣の種類が増えるとコストが上がるからとか。なんでも効率とコスト換算な価値観かよ。プ

 そう言へば、コンピュータの設計思想にも黎明期には2種類があったとか。非同期式と同期式。前者は回路の最高効率を求めて、回路の出力があったらすぐに次の回路に入力する方式。後者はイロエロな回路の中で一番遅い子に合わせて(遅い子が次の競技のスタートラインに来るのを待って)、一斉に次のステージに進みまふが、平均すれば半分以上の回路が遊んでいるっつう非効率。でも結局勝ち残ったのは後者なんすね。不思議だけれど。ポカ~ン あ、それから同期式の中でも各素子のスピードが速ければイイってものでもないらしい。むしろ各素子のスピードのバラツキが少ないほど高効率を発揮するとか。これは早すぎる奴がいるとバトンリレーに失敗する確率が高まるためなんだ。トホホ
 ま、効率ってのはとても大切なんすが、それに縛られると還って非効率になるといふディレンマも認識する必要があるでしょう。特に周りが見えずシャカリキにがむばってる人々にはね。ズーン
 色々な視点を持てるってことは生存可能性上有利に働くと思うんですが、それは人の言を良く聞き、その人がなぜその発言に至ったのかを察する能力に依存すると思うんす。自分の考え唯一独尊では視野狭窄の野郎自大。出来るだけ耳を塞がずに聞くだけはタダだよって開いた気持ちが大切ではなかろーか?でも、ときには聞いてるだけでもイライラする意見もありまふから、ご機嫌に生きるっつう信条に相反するディレンマ。ま、何事もスッパリ割り切れないから人生なのかもねィ。


・ ”2”単位貨幣の流通と自販機普及率ってのも利便性の「塞翁が馬」事例に追加してイイかも。