4月24日(火)忍ぶれど 色に出にける 我が意図を 先に漏らすが 結果オーライ

 晴れ。一転暖か。
 園児が集まって騒いでいると思ったら、池にお玉じゃくしが湧いていた。春です。







 社会性動物たる人間は、人の行動を観察しミラーニューロンによってそれを自分の行動に置き換えます。つまり人の行動を予測できるのは、自分がその行動を理解できるときだけなのです。自分が経験していない突拍子もない行動はとっさに理解できません。そのために人間は人の顔色を読んで自分の分からない行動を予測するようになったとか。ですから、行動の経験の少ない赤ちゃんは大人より人の顔や視線を追う頻度が高いとゆわれます。人の感情や意図などは顔に出やすく、特に目の動きに反映するといわれますが、意外に見落としがちなのは手足などの末端に無意識の苛立ちや、押し殺した喜びなどが綻び出ることです。これは犬の尻尾などにも表れるので哺乳類の古い行動特性が残っていると思われます。





 しかし、こころを押し隠している人よりも、分かり易い人のほうが一般的には好かれるでしょうね。尻尾を垂れてシュンとしたり、尻尾を振って喜んでいる犬がペットとして好かれる所以です。人間で言うと、自分の欠点を自分から口に出して笑える人が好かれるのだ♪という心理学的法則がありました。隠そう隠そうとしているとかえって無理な心理状態が生じて依怙地な印象を与えてしまいます。そう言えば前にTV番組で隠したお金が見つけれなければ百万円貰える、というのをやってました。元ベテランの捜査員が、隠した家族の顔色や視線やぎこちない動作を観察し、何処に隠したかをすぐに当てていましたね。まさに「忍ぶれど色(表情)に出にけり」ですねぇ。






 近年、視線トレーサーの精密化により動物や幼児を含めた色々な実験ができるようになりました。そこで今まで推測されていた心理的事実の統計的な検証ができるようになり成果が上がっていまふ。しかし冷静な観察者自体は「足元を見る」といふように、決して他人から好かれる存在ではないでしょう。ネットでは表情は分かりませんが、ゆってる中味に「色」が滲みでてくることは良くあります。そういう人の揚げ足を取って悧巧ぶる行為も嫌われ者の特徴の一つでしょうね。自戒したいことです。ジャン