3月27日(火)直線か丸か?それが問題だっ!

 風の冷たい快晴

 この世界の捉え方として哲学的には、直線思考と円環思考があります。
 単に考え方だけではなくして、自然現象にも二通りの見方ができるのですね。例えば時間は不可逆(後戻りしない)で一方向へ進みます。水に落としたインキが拡散するようにエントロピーは増大し続けます。一方自然界のゆらぎは常に波や斑を引き起こし定常状態というのはあり得ません。また季節は巡り、種から芽が出て成長し花を咲かせて実を落とすといふサイクルは確かにありまふ。生まれて成長して衰えて氏む、また生まれて成長して衰えて氏む・・・と言うサイクルは確かにあるけど、長い生命の進化の歴史は単純から複雑へと一方向に進んでいるように見えまふ。エントロピーも増大して温度も物質も均質化の方向に一直線。か?でも世界の本質は「波」だと思えばゆらぎは常にあって寄せては引き寄せては引いている。大体、波つうのは円関数ですから回っているのですね。つうことでここにも永遠に解決の糸口はないのでせう。か?
 宇宙もビッグバンから始まって熱的平衡に至って終わるというのと、膨張収縮を永遠に繰り返すってモデルもあるな。宇宙の背景放射や銀河の分布はマダラだしね。重力で収縮して最後はブラックホールて説もあった。この辺まで行くと宇宙論形而上学的な超越論の範疇で、論理的には証明でけまへんがな、もし。
 ですから最後は生き方の問題でもあって、直線か円環かはどっちが自分に合っているかと言ふ事なのかなぁ。「年年歳歳花合い似たり、歳歳年年人同じからず」とか。それとも局所と極大に同じ常識を当てはめるなっ!ってことなのかなあ。歴史は自由の拡大を求めて進歩しているって見方もあるが、雁字搦めの現代よりも昔の方がのびのび生活してたって見方もあるからなあ。そんな風に相対化でけたなら、できるだけじびんを苦しめない見方をしたってばちは当たるめえよ。ねぇ、きみ。