12月16日(金)時には真摯に生きた先立の声に耳を傾けようではないか

 こんにちは。雲の多い晴れ。12℃。夜に入り北風つよし。

鳥たちは水の中で足が冷たくないのでせうか?聞くところに
よると鳥の足の静脈は動脈を網目のように囲んでいて、熱交
換が効率よくできるようになっているとか。そう言えば高空
でも呼吸できるように気嚢で常に酸素が供給できる仕組みも
あったな。これらはみんな恐竜時代からの贈り物なんですね。
トリもだてに長く生きているのではなーい!一方、芸歴の永
い真打もトリと呼ばれる。これは最後にギャラを取り皆に分
けることから付けられた。入りの悪いときには身銭を切った
とか。






ロッポンギーでポーネンカイ。なぜ半濁音かっつうとポーっ
としている間に1年が過ぎてしもうたから。交差点は酔人で
押すな押すなのごった返し。しかし一応イリュミネーションは戻っ
て来たようでゲス。ヒルズの上から眺めた下界は意外と綺麗
です。節電とか言ってもけっこう都会は光の渦ですねぇ。プ

















 さてアルネ・ネスのディープ・エコロジーについてですが、
そこには7つの主導理念があります。

1.有機体的な全体論(holism)
これはホッブズの言うよな孤立している個の集まりではなく、
それぞれの個が網目状に関連して全体を形作る相互依存的な
全体性である。

2.生命圏のあらゆる構成員は平等である。
すべての生きとし生きるものは、生きる権利と生きる価値に
おいて平等である。これは神の似姿として自然を支配する
西洋の人間観の対極であり、むしろ一切衆生悉有仏性の仏教
に通ずるところがある。
3.生命の共生と多様性
少数種が環境を独占するよりも、多くの種が共存している方
が豊かでロバストであるとする主張。これは生態学の基本。
4.人間社会の環境への影響
健全な環境は健全な人間社会から!とドミナントな人類の
責任を追及。階級間の差別や富の偏在が、ひいては自然環境
をも破壊する。飢餓や破壊は偏在から生ずる!つうソーシャル・
エコロジーに通じる理念。何しろ人類の20%が80%の富を占
有しているのが10億人の飢餓の原因だからなあ。
5.環境汚染や資源枯渇に対する闘い
技術的な解決だけではもう無理かな?いやできるかな?悲観
論と楽観論の狭間。
6.複雑性の重視
混乱とは区別された意味で。しかも単純な割り切りを避ける。
シンプルには危険がいっぱい!
7.集中の効率性よりも分散化を支持
自然は棲み分けである。中央集権よりも地方分権を重視。


つう、自然と人間社会を一体化した理念で、その大半は現代
エコロジー運動の指導理念になりつつある。














 しかしその実践理念の粋は「豊かさ」の観念にある。
いくら物がたくさんあっても心は貧しい、って揶揄されるの
が現代人。GDPで勝った負けたとやるのは、ある程度のレベル
までであって、一応衣食住が満たされれば後は止めどもない
見栄の世界。切りがありやせん。畜生と蔑んでる生き物の方
が欲ボケ人類よりも限度を知っているかも。現代人はオナニ
を覚えたおサルのように限度なく欲望を追求いたします。プ















 古来、日本人は:
「利に惑うは、すぐれて愚かなる人々なり(兼好)」とか、
「学道の人は須らく貧なるべし、財多ければ必ず堕す(道元)」
とか自覚してますた。現代人は財の道に走るとはいへ、自覚
すらしていない現状。ああ!

















 それで経済面では、消費を煽る悪魔の囁き「電通十訓」(
もっと消費させろ!捨てさせろ!無駄使いさせろ!贈り物
をさせろ!季節感を無くせ!・・)などに代表される現代消
費経済(適正規模の生産力で消費を極大化せよ)から仏教
的な経済観を推奨する。すなわち、生きることと生産を同一
視せよ。それには適正規模の消費で満足度を最大化する
逆転の発想が大切である、とした。フムフム この辺の精神論
は日本のかなりの知識人でも賛同しない者が多いけど。(
要するに庶民を甘く見て、彼らに欲を捨てさせるのは無理
だろうと。)


















 んで、最後はキタローさんに繋がるんだけど、ネスの
自己実現は「自己拡大」の方向。キタローのは「自己消失」
の方向って、真逆なんだ。けど、つらつらその本意に鑑みる
に我欲を薄めて大義につく!ってところに収束(終息?)し
そうだな。
















 赤さんのときの自分の食欲だけから、だんだん家族、友
人、仲間、地域社会、国、人類と我の範疇を拡大すれば、
当然偽我は薄まるからキタローさんと一致するわな。所謂
「自即他、他即自」、「一即多、多即一」の心境はいくら
考えても到達することあたわず。
















 ひとえにじびんが生きていることの真の意味を実感できる
かに掛かっておるのだあああああ!












ゴ~~~~~~~~ン