12月5日(月)脳と心の最先端見解を聞いたど。おお、脳!ヤーヤー!


 こんにちは。引き続き冬晴れ。今日も富士山がくっきり。
気温も15℃前後と平年並み。イチョウの落ち葉がまっ黄色に
歩道を染める。もう虫たちは落ち葉の下で冬眠かな。それと
も暖かい部屋に入ってきて人間たちと共存とか。
















 虫だって感情があるんだ。よく観察していると彼らにも怒
り、恐れ、嫉妬、愛情などの感情を持っていることが分かる。
これはカリフォルニア工科大学のデビット・アンダーソンたち
が研究している。(同じ名前で陽電子を発見したノーベル賞
学者が同じ大学にいたからその子孫かもしれない。) 彼は
マウスとショウジョウバエを使って感情の起源を研究した。
すると蠅にもドーパミンセロトニンという脳内物質があり
それらに影響する遺伝子を欠損させたりすると、多動症のハエ
を作れることが分かった。しかもそれらの脳内物質は一方向
に働くのでは無く、脳内の場所によって異なる作用をするこ
とがある。脳内はシナプスによる物理的な結合と共に、これら
脳内物質による化学的な結合もあり、これら複雑なマイクロ
回路をモデル化して脳内の感情の起源を探ろうとしている。














 あと嗅覚の研究でノーベル医学賞をもろたリンダ・バック
女史の話しも聞いたぞ。そのレクチャーによると哺乳類には
1000もの嗅い受容体があり(ヒトは退化して350くらい)
複雑な外部からの匂いをその上にコード化して、そのパター
ンで異なる香りを区別できる。この辺もディジタル的な機構で
すねえ。そしてその認識パタンはかだらの状況によって微妙
に変化するそうだ。例えば飢えている時は、普段は苦く感じ
ている物質を甘い方に変えるとか、発情期には異性の匂いに
敏感に反応するとか。嗅覚ひとつ取っても、感覚っつうのは
センサーとそれを処理する脳活動の複合体なんですね。なし
て思い込みや錯覚の入らない余地があろうか?いやない。














 あと2名ほどのレクチャーを聞いたけど、いずれも脳と心
を結ぶ神経科学の最前線なお話し。最近は仕分けの影響か、
こういう外国人著名研究者招聘事業が多いですねぇ。今回の
は国際高等研究所の主催だった。蓮舫さんのような素人の力
が強くなったのはイイことかワルイことかの評価には、今
しばらくの時間を要するであろうかの。タハハハ











 最近はすべての生物は感情・知性面においても連続であーる!
つう研究が出てきて僕もうれすいよ。人間だけが特別だなんて
迷信は、白人だけが人間だというくらいに狭量な偏見なのだ。











ガツン!