12月4日(日)人為に驕って、人間も自然の一部であーるってことを忘却?


 こんにちは。快晴!真っ白な富士山やツカイスリーがすぐ近
くに見える。北よりの風強し。気温は15℃前後。羽田からの
出発/到着便もぐるぐる回っているのが見えます。よく晴れた日
は永遠が見える。






 マイカー(電動自転車)をブッ飛ばして野鳥を見に行ったら、
湾岸では未だ釣り人が多いですねぇ。この寒空で何を釣るのか
太公望。で、魚影は濃いらしいが鳥影はいまいち。薄白い半月
蒼穹に張り付きいたり。
















 つらつら歴史をおもん見るに、産業ってのは光と影の典型で
すねぇ。英国で始まった産業革命は膨大な富をもたらしたが、
その半面で自然をボロボロに破壊しました。街はススで黒ずみ
白い蛾も白い木も壁も人間も灰色に変わりました。森は荒れ、
平野は土埃に塗れ、川は汚濁に染り腐臭を放つどぶ川に変じ
ました。
















 これがヨーロッパの他国、北米、日本などに伝搬し、その都
度富を築きながら自然を壊していきました。これは文化風土や
倫理習俗に依らずに必ずそーなりまふ。故に富と汚濁は産業の
本質といへるのでせう。日本では産業の勃興期には1次産業の
特に鉱山などで公害を引き起こしました。戦後の高度成長期に
は河川・林野の汚濁が始まり平野部の自然は壊滅し、都会には
公害病が蔓延しました。ごみ溜めのような臭いが河川や公共の
場所すべてに充満しました。それでもお金があれば人はしやわ
せ?毎年給料が上がり、不動産も上がり、消費も上がり、すべ
てが坂の上の雲。で泡が破裂したら壊れた自然だけが残ったと。



















 でもね、過去の歴史を振り返れば悪いことばっかりではない。
産業が廃れれば自然が勃興(リバウンド?)するってあるんよ。
あれだけ荒れた英国の山野・河川も今では魚も鳥も戻って、極
めて美しい自然を取り戻している。自然の力ってすごいですね。
その回復力は産業なんて人為をはるかに凌駕してます。だから
日本の山野が回復するのも時間の問題でしょう。それでも我ら
が自然に協力すれば、その回復が加速度的に早まるのは言うを
俟ちません。



















 今、中国の産業地帯や東南アジアの新興国を旅すると、どこ
へ行ってもどぶ川や荒れた平地と埃っぽい街に出会います。ま
さに産業が富をもたらしつつ自然を浸食している最中なのです。
空から見ると露出した土と煤煙と汚濁した河が見え、海まで
汚れています。ああ、この道はいつか来た道。いずれ成熟した
暁にはまだ取り戻せる自然がどれ位残っているのでしょうか?
先進国が汚した大気や海が前提だから、さすがの自然にも、あ
んまり力が残っていないかもな。



















 人間の「欲望」が具象化した「産業」からみた社会と自然
の壮大な闘いが近代史を色取っているのです。でも、恐竜が
一瞬で滅びたように、産業も資源の枯渇と相俟って、あっと
言う間にホロン部かも知れんですねえ。巨大なものは脆いと。













ガ~~~ン