10月28日(金)平衡とは言えど、環境への対応が多様性をもたらすのだ


 こんにちは。秋晴れ。北寄りの風だが気温ちと上がって
20℃前後。表参道方面に行って見た。服装にも秋の気配。






 故なき自信ってのもエエけど、自分基準しか持たない人って
他人に対して不寛容になる欠点はあるよね。経験には限度が
ありまふから、本をたくさん読んで他者視点を持てればイイな。
一体ちみの中には何人の偉大な他者が住んでるのでしょうか?
一方、身体性のない言動は上滑りするって欠点もあるから、何
事も裏腹でやんすねぇ。分っかんなーい!た、多様性?














 

 科学技術の発展につれて物質主義つうか機械論的な生命観が
優位になってきました。生命体は臓器などの組織があり、組織
は細胞から成り、細胞は様々な細胞内器官から成り、それらは
遺伝子によって指令されるたんぱく質からできてまふ。所謂
分析的、還元論的な生命観です。














 そしてそれらの微細な部分はそれぞれ機能を担い、全体とし
て統一的な機能を発揮すると。まるでミクロな部品が精密に
組み合わさってシステムを構成する電子回路のようなものです。
んじゃ生命ってコンピュータと変わらないのんか?っつう疑問
が出てきますたよ。これにはまだ答えは出ていまへん。遺伝子
改変作物とか臓器移植、再生医療などは機械論的な生命観の
成果れすぅ。















 しかし福岡伸一@食い倒れ太郎ハカセはこれに異議を唱えま
した。いわゆるダイナミック・イクィリブリウム(動的平衡
概念です。生命はエネルギーを外部から補給されて動いている
機械ではなーい!生命とは絶えず流れている動きの中の平衡状
態なんだっ!つまり実体ではなくして現象であーると見抜いた
のだあ!そして食物は機械を動かすガソリンのようなエネルギ
ーではなくして、その大部分は体の各部分を構成する分子にな
るのだす。そして体の部分はまた分解されて外に排出されると。
身体の中を分子が流れて通り過ぎて行くのれす。そして緩く結
合した部分間の相補性が平衡状態を形作り恒常性を保ち続ける。

















 んで、なぜ生命がこのような形を取ったかの理由について
次のように述べている。環境の変転や経時変化で生体は絶え
ず摩耗・変転に晒される。それをリジッドに受け止めればエン
トロピーの増大を招き恒常性を保てなくなる。そこで絶えず
壊しては絶えず作リ続けるという動的な流れが必要になると。
それが柔軟性に於いて最も力を発揮できる方策だとかだらで
分かったのが36億年前。そこでともった火が連綿と複雑化し
ながら現在まで続いているのですね。
















 怪我とか欠損とかの外乱を常に元に戻そうとする働きが
相補性なのれす。つまり欠損した周りがお互いに補い合っ
て復元しようとする働き。これが平衡バランスを齎しまふ。
薬剤も外乱の一種ですから、その影響を打ち消して新しい
平衡へと導く働きが相補性ですから、薬はだんだん効かな
くなり、また過敏になっていくのれす。これも動的平衡
帰結です。つまり平衡には両面性があり、時にはアレルギー
過敏症を引き起こしまふ。(ハカセの「動的平衡」より)















 このように要素と全体、部分とシステムの緩い結びつき
による相補性をともなう平衡状態が生命だとすれば、人類
社会を含むコロニーやサッカーなどのチーム活動、或いは
生態環境などは全部生命体だといへるのかい!そこに流れ
があって絶えず変転しつつ平衡してれば生命だな。多分。















ゴ~~~~~~~~ン