9月6日(土)

こんばんは。薄曇り&薄晴れ。でも残暑ざんしょ。夜半雨。


 人ごみを歩いていると、「ここに集う老若男女は百年前には無だ
ったんだろうなぁ。またここに蠢いている人々は百年後にはまた
無に戻っちゃうんだろうなぁ!」とかまぼろしの如くに思わるる。
でもこれは川の流れのようなもので、絶えず流れ続けてはいるが
その水は元の水に非ず、つう芭蕉の感慨に至るかな。
生命も同じようなもので「動的平衡」とかいう分子のバランスで
成り立っているのだ、と今はなき食い倒れ太郎がゆうておった。
このおっさんの進化論なんかは眉唾ものだが、この生命観に関し
ては深く同調したということは昆虫者として蟲が合ったという
ことか。社会も歴史も進化もすべて流れの中の連綿とした継続、
繫がりにこそ意味があると思えば、水の一滴として生きること
にも人生の大義を見出す事は可能であろうかの。