8月11日(木)科学もオカルトも同根だわな

 こんにちは。晴れ、引き続き猛暑日。雷雲と共に夕立。
水遣りをさぼってるうちにハーブ寄せ植えがへたってきた。














 良かれと思った手段やツールが、最初の内は自分の助けに
なりまふが、その効果が行き過ぎると、自分を苦しめるよう
になるのを、自己疎外といひまふ。こう言う例を現代社会で
は沢山見ることができまふ。
















 そもそもこの「自己疎外」といふ概念は「人間学」を始め
たフォイエルバッハが最初の言い出しっぺですた。彼は「神が人間
をお造りになった」を逆用して、「実は人間が神をつくった
のでわ?」と定立した。人類の類的本質を理想化・対象化し
たのを超越者として神を作ったと。で、その理想化した対象
を崇めているうちに、現実の人間の悲惨さが際立ち現世を否
定する不健全な傾向が出てくるのを、「自己疎外」と呼んだ。














  これをパクッたマルクスは、「商品の疎外」と「労働の
疎外」を考案した。商品とは人間の労働の成果であり、その
対象化であーる。であるからして商品と労働者は親密な関係で
あって然るべきぢゃ。しかるに、商品を作るほど労働者は貧
しくなり、安い賃金競争でデフレを招く。これを商品による
人間疎外と言わずしてなんとする!だと。また、分業化して
拘束化され、時間売りの労働は、人間本来の自己実現を図る
労働から自己疎外するのだあ!だと。なんか物に囚われ杉な
粘着思想ですが、半面の真理はありそだす。














 ま、他にもイロエロ、会社組織とか法律とか、社会にとって
とても役立つんですが、行き過ぎると逆に人間を縛ってしまう
物はいっぱいありますから、時に応じてそもそもの目的を考え
直してみるのも良官兵衛よ。














 そしてこの粘着思想が一時的とは言え世に蔓延り、災厄を
齎したのは、エンゲルスといふアジテーターの働きに負うと
ころ大なり。元来百家争鳴イロエロな社会主義が主張された
中でマルクスが抜け出したのは、エンゲルスによる”科学的”
社会主義といふ命名がものを言ったとか。他の全ての社会主
義思想を”空想的”社会主義と決めつけて、自分たちのだけ
は”科学的”なんて騙される奴が多いのは昔も今もおんなじ。
今は科学的カルトまで流行る世相ですからねえ。ぷぷぷぷぷ。













 科学的と言ったって、せいぜい400年くらい前のデカル
ト、ニュートン以来ですからねえ。それも当初はオカルトと
見做されてた科学ですぅ。何もない真空中を引力とかいふ目
に見えないものが影響し合ってるんだからね。まだ錬金術
目の色変えてやってた時代ですから。サイエンス万能から
スピリチュアル万能へ移行するのも歴史の教訓かもね。
















 オ~~~~ム~~~~~~