4月9日(土)神と仏、自然への祈りを、来た見た参った

 こんにちは。花曇りときどき小雨ぱらぱら。南よりの風
ときおり強し。



 今日の兆し:さくらに気を取られているうちに、白木蓮
の花が満開になっていた。こちらも清楚で美しい。
















 春風に誘われてっつうかNHKで紹介されてたから、「白洲
正子展」に行ってきた。砧公園の世田谷美術館。世田谷に
住んでたときに、ここは良く来たから土地勘はありまふ。
久しぶりで懐かしかった。ちょうど桜も満開でした。


















 お目当てはビーテレでも紹介されてた「日月山水図」。
さすがに色はくすんでいるが大胆な構図で迫力がありまふ。
室町から桃山にかけての作といふから戦国時代のたくまし
さに溢れているのは当然としても、春夏秋冬の自然に対する
細やかな情感とのミックスが不思議な迫力をかもしてまふ。
後の宗達にも通じる画風ですが、洗練されてない分力強い
ですぅ。あと「焼けた十一面観音のトルソー」もその美しい
フォルムとともに慈愛の力が溢れてますた。ジーン

















 西国(といっても近江、大和、山城など近畿地方)33
ヶ所巡りを居ながらにして楽しめる優れもの。(実際には
周りの自然と共に楽しむのが正道なんでしょうが。)
色々な仏像やお面、絵画などが2時間余りでじわ〜っと心
に滲み込みました。日本ってイイな大和っていいな♪と励ま
されること請け合い。特に山水図*1は明日までの展示だっ
つうから見れて運が良かったですぅ。


















 帰りに「金銅十一面観音立像」の絵葉書を1枚買ってきま
すた。7世紀、飛鳥時代の作というから随分古いですが、そ
の何とも言えないお顔の慈悲深さと可愛さにまいってしまい、
今書斎に飾ってまする。各人の好みに合わせた色々な表情の
仏像がありますから、年月ってえのは伊達に過ぎてるわけで
はないのですねぇ!表情に共感が持てるのは、科学的に言え
ミラーニューロンのお蔭ですが、日本古来の連綿とした文
化習俗の繋がりがそー感じさせるのでしょうね。ともあれ、
とても和んだ半日でした。
















 
ドモ

*1:ちなみに本展示は白洲正子の孫、エノケンいやモギケンのマブダチ、白洲信哉がキュレートしたもので、不謹慎@自粛ムードが拡がる中、敢えて3月19日から開催されました。その大勢に順応しない姿勢にはとても感銘したものです。特に「山水図」の津波と紛う水の力には度肝を抜かれます。