1月19日(水)脳への刷り込みって、強弱の程度問題で確かにあるよ


 こんにちは。引き続き冬晴れ。夜になるとやっぱし耳がち
べたい。鏡のような満月。






 久しぶりに六本木にて飲む。東京タワーの真上に白い満月
が冷たく浮ぶ。酔眼には眩しく、こころ凍てつくなり。ああ、
夜はなして斯様に空しいのでしょうね。ショボーン  そうそう、
葉祥明の絵みたいだ。












 このところ認識の歪つうか先入見、常識、習慣、文化によ
るある厚みを通した世界の把握について考察してきた。茲に
ある有名な実験がある。鳥のインプリンティング(刷り込み)程で
はありませんが、動物にも似たような性質がありまふ。即ち
「感受性期(臨界期)」と言う期間があって、この時期に脳の
ある部分の配線が決ってしまうとか。













 生まれたての子猫を縦縞の格子の中で育てると縦縞を認識
するV1ニューロンという神経細胞ばっかし発達して横縞が
認識できなくなってしまうそーだ。逆に横縞の格子の中で育
てるとH1ニューロンという横縞細胞ばっかになって縦縞が
認識できなくなると。














 同じ哺乳類である人間にもこのような神経細胞生育期の特
性があるとかなりの蓋然性をもって推論でけまふが、人体実
験できないから確証は無し。しかし言語習得期の幼児を観察
すると、音韻やアクセント、方言などが幼児期にかなり刷り
込まれているという報告はありまふ。つまり三つ子の方言は
一生もので、成長したあと改善はでけるが基本的には残って
しまうと。これは外国語習得についても言えるそうです。
幼児期の多方言環境や多言語環境が言語習得についてかなり
物をいうらすい。勿論、脳の可塑性から考えるなら幾つにな
っても言語の習得は可能ですが、出発点の優劣は厳然として
あるのれす。















 不安になるのは、この性質は言語習得だけではなくあらゆ
る能力にも影響を及ぼすというのが自然な推論ですよね。つま
り三つ子の環境はイロエロな能力に関して生涯に渡って影響を
及ぼすと。遺伝ばっかしぢゃなくて幼児の環境も能力開花に
重要だとすれば、学者一家とか政治家一家あるいは芸術家一家
というのも故あることかも。しかし、縦じまニャンコが長じた
る後に如何ほどの努力で横じまを認識でけるようになるのかは
明らかではなーい。ジャン














 我らを取り巻く「言語的な情報量」の多寡と能動/受動の質が
長じての言語能力や創造力、思考力に大きく影響することも、
この延長で容易に推論でけると思うんだ。すなわち、
言語的な情報量:メール<<手紙<<TEL<<会話<<議論
情報の能動的受容:TV<ゲーム<携帯<ネット<<<<<リアル
想像力の余地:映像<<漫画<<活字<<読書<<ラジオ




と考えると、TV脳とかゲーム脳とかネット脳つうのは確かに有り
得るですね。








ハテサテ