11月9日(土)山茶始開、ツバキの花が開くころ。学会の季節♪

 晴れ朝晩曇り。11℃~17℃、48%。だんだんさぶくなってきましたよっと。

 

 今日は三田でやってる「日本科学哲学会」と日本学術会議でやってる「スポーツと脳科学」をはしごしてちゅかりた~~~~~。脳がすっかりサチってもうたぜよ。

 

 身体性の脳科学

 ヒトは赤ちゃんや幼児の時は運動の精密さが見られない分、成長するにつれ色々な動作(スポーツ、演奏、工芸などなど)が精緻化してきます。こりは脳内の抑制系が働いてくるためだと言われちょりもす。右手が動いているときは左脳が働いているのですが、このとき右脳に抑制信号をだすそーです。この抑制が効くほど右手の動きが精緻になります。左手を使っているときはこの反対です。

 ネイマールに足首を回してもらい脳内を計測したら、普通の人に比べて足を動かす運動野の領域が小さくて、あまりニューロンを使わず効率的だったそうです。これは幼児から成長していく時にも見られ、成長するにつれだんだん使うニューロンが少なくなっていき、反比例して運動も精緻化するんだと。

 ハイスペックなアスリートの脳内を見ると、頭頂ネットワークにある運動前野や補助運動野などの高次運動領野で次の運動の具体的な情報をシミュレーションしてるんだって。このシミュレーションが精緻なほど実際の運動にも熟練してくると。それではどうやってこの能力を鍛えるのか?そりは幼少期からの長期反復練習しかないそーです。その無意識的なシミュレーションの多彩さが運動の多彩さを生み、プレーを効率化するんですぅ。(前にちと書いた、投手のボール軌道を先読みするのもこの機能です)

 あとブラインドサッカーの名手は当然ながら視覚野が縮小した分だけ聴覚野が大きくなり、更に海馬も大きくなるそうです。その海馬に連動して心的運動空間を把握する領野が活発に働き、目が見える人と同じくらいの空間認識ができるそうです。これが欠損を補う脳の可塑性とゆわれます。

 そしてこれらの知見に基づいて、オリンピック選手の強化を図っているんだって。すべては脳から始まると。ホムホム