12月26日(日)ニヒリズムよりも生命の謳歌のほうが

 こんにちは。引き続き冬晴れ。寒さはだんだん厳しくなる。
青空で伸びたり縮んだり飛んでいたムクドリの群れが、ピタ
っと電線に止ったら五線譜みたいになった。江戸っ子は大挙
して見物に来る田舎物をムク鳥と呼んでたらしい。農協団体
さんを馬鹿にする都会人の嫌なとこです。



    










 本屋で立ち読みしてたら「ニーチェ超訳」つう黒本が売
れてるようだ。断片的に言葉を取り出していて分り易いが、
文学的なニーチェの文体をスリムにした感じで違和感はある。
でも、思想の断片と思えば読者を広げる意味はあろうかと。
これを機会に読むひとが増えれば吉としよう。漱石の小説か
ら言葉の断片を拾い出して、並べるのにも似てお〜るっ。
















 ニーチェの人間観をもっと単純化しちゃえば、「蓄群と超
人」かなあ。個性を無くして全体性に埋没し、権威やマスコ
ミに盲従する人々が現れるだろうと予言しそれをHerde(蓄群)
と称した。つまり牛や羊のように主体性なく、人の言いなり
になる集団が「蓄群」ですね。身につまされます。














 一方、如何に過酷であっても生をあるがままに受け入れる
人間を「超人」とする。そして人間の物差しで善悪、合理・
不合理、望ましい・望ましくないを解釈する道徳から離れて、
現実の生を「生」そのものから見る芸術的な解釈で善悪を
超越しようとする。













 生まれて、青春を謳歌し、衰えて死ぬ。種から芽がでて成長
し花が咲き、実ができて、枯れて種を残す。生の本質は力が
満ちて、やがて衰える、この繰り返し。善悪を超えた彼岸。
そこにこそ宗教、道徳などの柵から離れた超人の住処がある
という前向きな生命哲学がニーチェなのれす。













 おお、真央ちゃん復活、美姫ティ君臨、ジュニアの成長、
日本フィギュア界の明日は明るいねぇ。感動♪ 男子もすご
く高レベルの戦いだった。チビッコの層が厚いと、自然と
頂点も高く聳えるのかな。サッカーも期待できるかも。