12月18日(土)人類の狭量、不寛容に思いを致すべし、ベシベシ

 ごんぬづば。ふぁれ、いや終日快晴。鼻づまりひどし。が、
外は透明に晴れ渡る。双眼鏡で眺めたら東京ツカイスリーの
工事が良く見えたぞよ。寒風の中、ゴクローさん♪










 そもそも生れ落ちたるときは真っ晒な無垢の精神に、刷り
込まれたるはその後の親や社会、教育などなど外部環境れす
から、昆虫のように本能だけで生きてる*1のではありまへん。
でも人間は気付きさえすれば、考える能力を持ってマスカラ、
全てを疑うことはでけます。環境・経験が人間を作り、その
人間がまた環境(社会、文化、自然など)を作りますから、
個人と環境(世界)はお互いに作り合っているといへます。











 以上のような観点から、戦前を眺めると今現在をかな〜り
相対化することが可能なのれすぅ。すなわち、戦争とは古来
国家の自己顕示欲の発露にして、要するに威張りんぼの起こ
す騒動なのれすよ。自尊自大した国家は他国を見下げてバカ
にします。ホントは自分が馬鹿なのにね。
 例えば、自尊したドイチュはユダヤ人を人類と見做さず殲
純化しようとしました。しかし一応キリスト教国ですから
ジーザスの扱いに苦慮しました。そこでイエスは人の子の時
ユダヤ人だったかもしれないが神の子になったのだから人
種は関係ないのだ!と牽強付会しました。











 日本も負けてはいまへんね。英語は敵性語として禁止しま
したが、大戦末期に分裂したイタリアに関してはオペラを禁
止するかどーか迷って「その曲は北の地方か、南の地方か?」
と変な問い合わせまでしたとか。漢字はどーだったんでせう
ね?敵性語だけどもう日本語にしっかり組み込まれてるしね。
しょうがないから漢文の教科書のコンテンツを蒙古撃退とか
秀吉の朝鮮出兵のような勇ましいのばっかに塗り替えたとか。
 










 敵性語とか敵性音楽なんかを禁止して、その狭い了見と知
的不調を後世に晒した指導者は、皆当時のエリート達で抜群
の知性を有していたんですから、そもそも人間つうのの業は
深いでやんすねえ。そこらが如何なる個人も世間の柵からは
抜けらんねえ!つう感慨の元です。あ、あの手塚治虫も若い
ころ感涙した「桃太郎、海の神兵」つう戦意高揚のアニメを
後にパロって「アイウエオの歌」なんかを作ってたな。当時
日本は植民地に協和語とかいう変な(いや、中国人には覚え
やすい「ワタシ中国人アルナイ」とか)日本語を作っておせ
ーていたとか。(そーいへば、秀吉も、朝鮮・明国を征伐
するのに何で通詞を連れて行かないのですか?と聞かれて、
「問題ない、我が国の文を使わせればエエのだ。」と答えた
とか。歴史は繰り返す。プ)












 孫子の兵法の「敵を知り己を知らば、百戦危ふからず。」
というのは大抵の知識人は皆知ってた筈ですから、これを忘
れて、敵も己も知ろうとしない素人が戦争を指導してたのは、
「知ると覚るとは大違い!」という諺を再認識させる事例で
はごわさんかい。ですから、我ら凡夫も大抵の事どもに恐れ
入っては遺憾のれぇ〜〜〜す。水戸黄門の葵の印籠はそこら
じゅうに転がってマスカラね。じびんのおつむでとことん考
えませう。











ジャン


 

*1:反例:蜜蜂も学習できる。蜜の付いた色や迷路を学習できるという研究はありまふ。