11月19日(金)嗚呼ムベなるかな!ムベ食べてぇ♪


 こんにちは。秋晴れ。空気明澄。富士山が近い。
東京ツカイスリーの第二展望台が大分形になってきました。










 工学の要諦、制御理論のコアってフィードバック・システムなんすね。
特にネガティブ・フィードバックつうやつれす。漢字で書くと負帰還
とかとても堅苦しくなりますねぇ。簡単に言うと、目標から
のズレに応じて、このズレを元に戻す働きれす。例えば、眼
をつぶって歩くと10mも真っ直ぐに歩けません。フィードバック
が効かないから。我らは無意識に絶えず視覚情報によってフィー
ドバック修正を掛けながら歩いているから目標に辿り着けるの
です。このフィードバックが弱くて、しかも遅れを生じると発振(
波を生じること)します。酔っ払いの歩行がその例です。











 とか、急に教科書みたいな事を言い出したのは、フィードバック
にも2種類あって、上記ネガティブなのは制御に使えますが、ポ
ジティブ・フィードバック(正帰還)つうのはズレが生じると、その
ズレの分だけ入力を大きく煽るので、出力が暴走してしまう
のれす。熱暴走とか臨界を越えた核爆発とか一気に制御が効か
なくなります。














 で、社会のエネルギーがたまたま何かの加減で大きくなった
時、これをポジティブに煽って暴走させるのが、実はメディア
じゃないのんか?とか感じたのです。ホントは冷静な批判精神
で社会の木鐸として、熱しやすい空気をネガティブにフィードバック
して社会を制御可能にすべき役割のはず。それが商業メディア
は売れてなんぼ、視聴率上がってなんぼの世界やから、センセー
ショナルに煽って世を騒がすんですね。所謂マッチポンプ。社会の正義
検察官、針小棒大の揚げ足取り。首相が1年持たないのもこう
言うシステムの問題かもしれまへん。でわ、社会の暴走時に
一体誰がネガティブにフィードバックを掛けれるのか?これがホントは
社会の知性、学者や官僚、諸専門家が事実を淡々と提示して
愚民の判断を仰ぐというのが民主主義の構図のはず。













 木鐸っつうのは権威権力のお先棒、おふれ役人という意味も
ありますから、御用知識人御用メディアとなるのも、ああ、むべ
なるかな、むべなるかな。



















 と、一頻りブータレた後で昨夜の「13人の刺客」の感想:
いやー、おもすろかった。集団時代活劇、集団の殺陣のもんの
すげー迫力。ゴロちゃんの悪辣ぶりも凄かった。でも最後は
切って切って切りまくって、観客はカタルシスと。でも観客は
10人しかいないレイトショー。営業利益が心配れすぅ。







 ここでかの有名な映画好き、屁理屈捏ねたら超一流の
我が愛するたちゅるちゃんの言を聞こうでわないか。
例えば彼は名作「七人の侍」を読み解いて、こりは組織論の
模範であーるとのたもうた。つまり、リーダーの下にサブ・リ
ーダー、イエスマン、切り込み隊長を揃え、さらにトリックスター、
若者、千秋実を揃えれば組織は完璧であると。さらに、この
組織の要が実は若者であると。大人たちの経験知を継ぐべき
若者は何があっても死なせてはならぬと大人たちは自分達の
命を捧げるのであーる。ジャンジャン





七人の侍」は1954年の作、しかして初代「13人の刺客」は
1963年、TVを一発挟んで2代目「13人の刺客」は2010の作。
これら全てが七人のエピゴーネン(ぱくり?)だったでござる
よ。嗚呼、黒沢さんは偉大也! ちなみに;


リーダー:役所広司
サブリーダー:松方弘樹
イエスマン沢村一樹+4人
切り込み:伊原剛志

トリックスター:伊勢谷友介
若者:山田孝之+2人
千秋実古田新太

つうキャストで山田孝之は最後まで生き残ると。

ちなみに「荒野の七人」も全くおんなじ構図でしたね。
ま、オマージュと言った方が少し上品かもしれんね。プッ
このブログだって色んな人のオマージュと言えないことも
ない、かもかも。









ダッハーッ、ハズカシー