10月11日(月)体育の日


 こんにちは。快晴。富士山も良く見える明澄な秋の空気に
誘われて、久しぶりに鎌倉に行ってきた夏日。





 横須賀線で北鎌倉まで。この電車にはむかし海水浴で良く
乗りました。潮風の記憶。まず円覚寺を参拝。境内では幼稚
園児が運動会をしてました。それを外人さんが大勢で見てま
す。ここには若いお坊さんの修行の場もあるんですね。彼岸
花とか荻などの秋の草花も多し。そう言えば平安以前で一番
多く歌に詠まれている花は萩だとか。風情はありますねぇ。







 次はお目当ての東慶寺。我が敬愛する幾多郎さんのお墓が
あると聞きました。入り口でパンフレットを買ったら小林秀
雄とか和辻哲郎とか文人のお墓が多いですぅ。(一方、円覚
寺には俳優や監督のお墓が多いのは大船撮影所の影響か?)
幾多郎さんのお墓は岩波文庫創始者のお墓のすぐ隣にヒッソ
リとありました。苔むした小さな寸心居士の墓前にしばし佇
み感慨に耽る。あわれ秋風よ 心あれば伝えてよ 男ありて
コケムス墓前にたたずみ涙を流すと おはかおはかお墓にが
いかしょっぱいか(サンマの歌パロ)。ここにも萩など秋の
草花が多し。「ここは何故文人のお墓が多いのでしょうか?」
と、券を売っているお寺の人に尋ねたら、一瞬怪訝な顔をし
て「さあ?皆生前からここの風情が好きで良く見えられたと
聞いていますが。」とか。








 そこから鎌倉街道沿いにみやげ物屋などを覗きながらブラ
ブラと、雪ノ下の切通しを経て鶴岡八幡宮の横手に至る。
参拝後階段を下りると先日倒れた大銀杏のでっかい株から
若芽が出てました。挿し木も順調に生育しているようです。
慶賀慶賀。イチョウは生命力のある植物ですねぇ。源氏池の
畔で持参したおむすびを食す。こういう所で食べると美味し
旨し。すぐ脇の鎌倉国宝館では「国宝古神宝の特別展」を
やっていて丁度今日が最終日だったので覗いて見ました。
鎌倉時代の彫刻、仏像、絵画、工芸、書籍などが一堂に展示
されていてグ〜でしたね。目玉は凛々しいお顔をした弁才天
坐像です。









 そこから店を覗きつつ若宮大路鎌倉駅に向う。ここの
真ん中の道は気が付かない位に微妙にだんだん狭くなって
いて、海側から二騎が並んで攻め入ったら最後は詰まって
しまうように仕組んであるんだって。ホントかな?途中で
鎌倉でしか売っていないと聞いた超大辛口の銘酒を土産に
仕入れて、一路東京に向ったのれした。歩数約1万歩。いや
丁度良き体育の日になり申した。さて酒の肴を作って銘酒
を楽しむかな。ではでは。









皆さんは如何でしたか?