5月15日(土)人生は人との関係性と思えば、昔のしととも関係しようぜ

 こんにちは。雲の多い晴れのち雲の多い曇り。爽やか。





 深川に小津安二郎記念館てえのがあって、そこで晩年の
名作「秋日和」の朗読を中井貴恵さんがやるという噂を
聞き及ぶにつけ、小津ファンの拙としてははせ参じぬわけ
にもゆかず足を伸ばした次第。晩年の小津さんはドラマチック
な演出よりもむしろ、淡々と人生の機微を描写し、そこは
かとなく家族愛を吐露する作品が多いですが、貴恵さんの
朗読と松本峰明さんのジャズピアノで「音語り」という
朗読ジャンルが見事に開拓されますた。





 このシミジミとした味わいが分かるのはやはし精神年齢
が四十以上の方でせうね。ジビンのことだけでわなく、しと
のことにまで心が届く年齢かな? でも五十杉てもジビンの
ことだけってしとは一杯おるからピア・プレッシャーんの無
からざることなかんべえ。



















 さて、辺境民の性(サガ)に従って海外と我が国を較ぶれ
ば、一番の違いはこのピア・プレッシャー(同調圧力)でしょうね。
何しろこの圧力に逆らうと、あっと言わない内に村八分
なっちゃいマスカラね。




その一:服装。幼稚園から小学校、中学校、高校、大学、就活
服、はたまた女子高生から街中のギャルまで身に纏(まと)う
服には無言のプレッシャーが掛かってますね。




その二:日本独特の入試制度でクイズ番組のような知識が持て
囃され、実際に役に立つのはビーテレのクイズ番組のみ。
海外からの入学は本制度によりて阻止され続けるとわ。




その三:新卒一括採用という処女童貞信仰が産業界においても
根強く、大学三年からのロリコン内定は日本だけ。予定調和。一方、
体育会系の年次絶対主義により、飛び級は夢のまた夢。
官僚には高潔の士は皆無(絶無?少しはいる?ホント?)で皆
こぞって、ハウツーの士が法学部の頃から多かりき。人生の
予定調和。





その四:さらに自由主義の良心と目されるジャー菜リストまで記者
クラブ(これはkisya kurabuであって決してpress clubでは
あーりません)のぬるま湯に浸かった官庁ー報道癒着。

















 ま、これら文化に根ざした無言の圧力は鎖国下の安定した
身分社会では実に良く機能しましたが、グローバル(アメリカ
ナイズ?)なケケ中改革の後では、「なんじゃコレ?」ってな
もんですな。

















 そうそう、お上のお達し(黄門様の印籠?)を絶対視しちゃ
うのも特徴だな。元々利己心を中和して社会生活を円滑にしよ
うよ?という手段だったのが、今では神様の位に上り詰めち
まったぜ。深夜に見渡す限り車一台いない交差点でも律儀な
国民は遵法精神逞しく、ジット三分待つんですぅ。



















 見方によってはツクズク可愛い国民とは思いますが、他方恐い
と思う他国もあるかもね。要は自分の肌で諸国の感触を感じる
しかねーんですぅ。と思うことも多いこの頃。議論ぢゃ解決
しないですぅ。言葉ってのは虚心に心を開いているしとにしか
届かないからね。ガチガチはだめだめなのれすねぇ。


















ホゲ