4月27日(火)少し長いけど思いついた時に記しておこ。自由か計画か?

 くもり午後から小雨。ケヤキイチョウの新芽が鮮やか。
命萌え出る春なり。







 昨日は虎ノ門で飲んだんだけど、ミンスの凋落に比して
右めのしとも何処か元気が無かったなあ。攘夷か開国かっ
つう必死さもないし、風に吹かれる葦のよう。ソヨソヨ〜
特殊法人の奴もいるけど受難の季節ですなあ。ま、今まで
イイ思いをしてたんだからいつかは年貢を納めねばなりま
へん。前例・慣例を吉としていた時代は去ったんですう。











 「自由競争は遍在を招く」って例で、地方の医師の数と
か儲かって楽な科に集まるとかの弊害が出ましたね。医局
の崩壊とか医師全体の削減とかゆわれてっけど、原因は
自由化。これは弁護士会みたいに医師会が専門職のホコリを
かけて自律するしかないぜよ。今の医師会は単なる投票窓
口みたいなものだからね。








 辺境民@日本の医療制度は米国と欧州の折衷であーる。







 米国は医療をサービスと捉え、自由競争市場の民間に委ね
ている。勿論病院の殆んど(75%)は私立であり、各病院
はそのサービスを競っている。医療費はすべて個人の負担で
あり、個人が加入する保険に頼っている。金のない人は病院
にいけません。大病をすると中流から貧民に落ちてしまいま
すぅ。総医療費の30%以上は保険会社に掠め取られますぅ。
しかし金持ちは世界最先端の高度な医療を受けれるのれすね。
もちろん医療費は国が決めるのではなく市場の競争原理に
よって決まりますから、ピンからキリまで御座いますぅ。














 一方、欧州では病院の殆んどは公立であり公費で賄われ
まする。医療費も税金かまたは公的な保険によって支払われ
まするぞよ。皆が平等に医療を受けれまするが、その水準は
必ずしも高くはなーい。医師もいっぱいいるけれどその水準
は必ずしも高くなーい。












 医療費の対GDP比はOECD平均で約9%、日本は8%だが
米国は15%と極めて高いですぅ。特筆すべきは入院日数、
アメリカは1週間弱、ドイツの11日に較べても日本は36日
と極端に長いですぅ。何故なんだ?これは設備に金を掛けて
人にはあまり掛けなかった医療の効率の悪されすね。分業
体制の不十分さとか。だからCTとかMRIの設置数は欧米に比し
て極端に多いですが稼働率が悪いですぅ。












 日本の医療制度は欧米の折衷で、市場サービスと公共施設
の中間にありもす。即ち、医療費は公的保険と税金で病院は
殆んど(80%以上)私立です。診療報酬も国がガッチリ
一律に決めとりもす。(鯉住氏のころ多少市場化に傾きます
たが大勢は変らない。)












 医療をサービスと捉えれば、コスト、質、量(アクセス?)の
三要素、レストランでは「安い、旨い、早い」が繁盛のコツ。
勿論、日本の医療はこの線に沿ってますぅ。しかし無理して
出血サービスのキライあり。財政難に苦しんどりますぅ。
しかも病院機能の近代化が遅れていて、高度な医療の分業化、
集中化が遅れ医師に負担が集中するという悪循環。戦後の
医療に較ぶれば、現代は千倍以上の情報量、業務量があるの
で専門化は必須なのれすが、日本は旧態依然の自称したもの
勝ちの専門性。広く浅くみるクリニック(これも一種の専門
)と高度な専門病院の分業も曖昧。医師間の分業だけでなく
、医師とスタッフ(これが少ない)の分業が少ないから
何でもカンでも医師と看護士に負担が掛かってしまいますぅ。














 だから日本医療の処方はれすね、ホンノちょとの医療費
増加(GDP比1%くらい)と医療の効率化(分業化)、それ
と自律した弁護士会のような医師会の確立なのれすよ。昔の
赤ひげ先生のような医療は既に時代遅れ。最先端の医療は
とても一人では勉強し切れまへん。精神論ではなく時代に
会わせて破壊と創造を進めませぅ!













 医療費亡国論つうのがあるけど、そりはウソ。何に金を
使おうと(ダムでもエンタメでも)それで国民がしやわせ
なら、経済は活性化するのだよ?英国も医療タダを見直し
サッチャー改革で荒廃してしまった医療の建て直し中、
日本も鯉住改革で傾いた医療の建て直し中、米国も医療格
差縮減に取り組み中と各国課題を抱えてますが、日本は
中核である高度医療技術が未だ健在である(外科の術後
生存率など世界的に見てもダントツの首位でげす)。














 にしてもですねえ、日本国民は自らの態度を鮮明にせね
ば改革はどっち着かずになってしまいますぅ。すなわち、
アメリカ形の市場的に解決できるサービスか、はたまた
欧州形の共通社会資本であるかを選択せねばなりまへん。
技術が激変する世界では何事も、旧来の前例に従ってたら
それが破滅の元となることは歴史の必然。ほしゅほしゅ、
かかかくしーん。













 いや、院長さんの奥さんの毛皮に消えるとか歯医者さん
の女遊びにきえるとか官僚の無駄使いに消えるとかの、
変な邪推に惑わされずに、制度として考えれば社会保障
に限定した国民負担で将来の安心を!つうのが正論のよう
な気も擂るこの夕べ。たっは〜













 いや、ちとマジになっちまったけど、医療と資源・エナジー
は我らが真剣に考える二大イッシューだと思うのですよ。
少子化なんて貧乏人の子沢山で充分でやんす。プ
























追記:感染症から生活習慣病、ガンや遺伝病などどんどん
克服されて行ってもその先にあるのは、必至の死。医療も
イタチゴッコに見えますが、最後は延命よりも心のケアに
なるのかもね。充分に生きて心残り少なく逝けるような。