4月27日(月) しやわせの身の丈

 こんにちは。晴れのち曇り。風強いが、爽やか。
若葉ますます盛んなり。





 各国を旅してるとぼんやりと分かってくることがある。
人々はその生活の絶対レベルに満足して幸せを感じているので
はない。自分の設定する望ましいレベル、ある意味では相対的
で主観的ではあるが自分では客観的だと思っているレベルで、
それを越えれば満足して安心して暮らします。だから、「知る」
っつうのは、そういう観点からは危険かも。






 日本の貧乏な人と途上国の中流を較べても、絶対的なレベル
では日本のほうが裕福かも知れない。でも、途上国の中流の方
がしやわせそうに見えます。周りを見渡しちゃうから。







 回りを見てそれよりちょと良ければそれでもう満足。だから
TVとかオートバイがなくってもちっとも不幸ぢゃありません。
でも隣人が持ってると、もう羨ましくってしようがないですぅ。
日本も三種の神器とかいって、それで成長してきたんだ。







 良くなろう、もっと良くなろう。明日は今日よりも絶対に良
いはずだ!つう進歩史観は疲れるだけのアスナロ自転車操業
もしれません。でも希望や向上心、好奇心はどっちかつうと、
とてもポジティブなことなんすから、ふつうはそれがしやわせ
を破壊するなんて思わないですよね。そうですよね。それが
前向き概念の怖いところ。光強ければ、影深しとか。







 しかしね、個人の成長でいへば、壁や障害を少しづつ克服し
ていって、現状に満足しない心が大切だつうのもホントです。
特に障害を持ってる人がそれを克服して頑張ってるのを見ると
すごいなと思うし、自分も頑張ろうと思うよね。病気でずっと
寝てると、ちゃんと起きて歩けるだけでもしや早稲田と思うよ。
年を取れば若さだけでしやわせだと思うし、ビジネスマンは
一生懸命に働いてお金を稼いでリゾートの椰子の木陰で余生を
過すのが理想だけど、逆に現地の人の理想は都会で車に乗って
忙しく働くことだったりして。プ








 う〜ん。こりは極めてむずかすい課題だな。社会性を身につけ
てる人類は回りの人々を見渡すし、較べ杉れば不幸せに堕ちる。
いくら個人の価値観で生きようとしても、それを形作るのは無意
識下で集団に影響される。奥山に籠もって仙人生活をしなけりゃ
しやわせな境遇は生まれないのかよー!










 この辺は。自然体でさわやかに生きたように見える先人が参考
になりますが、良寛さんなんかは一つの生き方の見本かも試練ね。
書とか詩文、俳句とかでいくらでも裕福になれたのに、田舎の庵
で自足して侘び住い。いつも子供たちとサッカーに興じてたらす
い。漱石良寛の書を手に入れれたら全財産もいらないと言った
とか言わないとか。