4月26日(日)三昧の境地で世界の見え方は変る?

 こんにちは。一転快晴。穏やかな天気です。そろそろ野山
からフィトンチッドのお誘いがくる頃かな。








 友人のNに誘われて本郷方面に行ってきた。彼は宇宙の成り立
ちとかにすごく興味を持っていて「真空の粘度が・・」とか
重力場の歪テンソルが・・」とか酒を飲むと思考が宇宙の彼方
へぶっ飛んで戻ってきません。ぼくはまだ「人間の成り立ちは」
とか「こころとか生命の本質は・・」なので、まだかなーり手前
に留まってますぅ。で、二人で酒飲んで話しをすると現世から
とても遠くに逸脱することになる。








 今は宇宙が出来てから140億年ほど経っているんですが、
出来てから1秒から3分の間に100億度でヘリウムなどの軽元
素ができてます。それから30万年で3000℃くらいに下がり
ますがこの辺は背景放射などである程度分かってきてます。
未だに分からないのは最初の1秒間のビッグバンで自発的な対象
性の破れが出て3億分の1の確率で物質が発生したというところ。








 この辺の現象は眼で見えませんから、ラプラシアンを使った場
の方程式で理論的に現象を解析するのですが、数式をいじって
いると素粒子が衝突してどう分裂するかというのが抽象的に脳に
見えるらしい。それでイロエロと予測して高エネルギー加速器
スーパーカミオカンデで実験するんだと。我々が日本語とか英語
で事物の概念を操って思考するように、科学者は数式で思考する
のだ。だから現実の方が逆に現実性を欠くように思えるときもあ
るとか。








 こういうのは、ポアンカレー予想で有名なトポロジアン(位相
幾何学者)にも多いらしい。6次元とかの多次元空間を何十年も
日常的に考えていると、そちらの世界に入っちゃって現実が極め
て薄っぺらく感じられるようだ。因みに位相幾何では多次元ほど
純化されてて、知恵の輪とか編み物などは引っ掛かりが無くな
ってほどけてしまうんだって。3次元とか4次元が一番難しいと
いうのも不思議だね。低次元のほうが高級って面白いよね。だか
ポアンカレー予想も3次元多様体の問題ですぅ。









 囲碁将棋ソロバン楽器演奏とか始終そればっかりやってると、
それを通して世界観を形成して、それを通して人生とか全てを観
れるようになるとか。生涯一捕手とかのスポーツも同じでしょ?
だから学問だってそれを通して世界観を形成できるのだ!って
容易に類推できるよね?ん?ん?






 だから基礎的学問は役に立つとか立たないとかを逸脱して、只
面白ければいいんだい!つう極めて我が侭な奴が業績を上げる
ことが多いですぅ。それに予め功利的に狭く目的を設定しない方
が後で思わぬ実用化がでてきたりすることもあるとか。いやしか
しクズでゴミで自己満足な趣味の研究も勿論多いですが、それ位
を許容する尤度がなけりゃあ学問の発展なんて端から望むべくも
あーりましぇん。