4月23日(木)孤独な生き物は群れてメタのレベルを駆け上がる


 こんにちは。快晴。爽やか。ケヤキの若葉が一段と濃くなっ
て、緑のアーケードを作っている。





 録画していたワイルドライフを見た。「脅威の生物大群衆」
イロエロな生物の大群の映像を集めたもの。
個体は勝手に行動してるのに、全体として生き物みたいに動く
不思議。生物が単細胞から多細胞になったときの再現のようで
すぅ。




 そこで思い出したのが去年の12/5のエントリ、細胞性粘菌
普段は単細胞でバクテリアなんかを食べて生活してるんですが、
餌が無くなって餓えてくると特殊な化学物質をだして集合し、
多細胞の生き物として行動する。そして地上に上がって一部は
死んで胞子の柄となり一部は胞子となって将来を担うものに
分化する。これも、面白かった。






 さて本録画ですが、局地的にある条件が整えばその中で生き
物はいくらでも増えるという例をこれでもかと収録してます。
バッタは良く話題にされますが、ミシシッピーのカゲロウは何と1晩
に18兆匹も羽化します。人類の三千倍が一晩で成虫になる。
あと17年セミが100億匹とかとにかく多いですぅ。
デラウエア湾のカブトガニ、カリフォルニアのミギワバエ、イワシなどの小魚、
オースティンのオヒキコーモリ、サスライアリやキラービー、オーストラリア
の20日ネズミ、東アフリカのヌーやコウヨウ鳥、キューバのオカガニ
ローマのホシ椋鳥、アメリカのヒアリ、ビクトリア湖のフサ蚊、など
みんな物凄い大群を形成します。







 群れる手段もフェロモンとかの化学物質から水の振動、超音波
や視覚情報などイロエロ。洞窟に四千万匹も住んでるコウモリが
間違いなく子供を認識できるのは超音波の差を見分けるんだって。
飛んでるときは親群と子群は別々なんだけどね。







 とくに空を飛ぶもの、水中を泳ぐもの、の大群は固まりを成し
て、まるでそれが1つの生き物のように見えまする。人間の何十
倍もの反応速度でまわりの動きに合わせて動くと全体としては
意思を持った一つの個体のように動く不思議。これらの理由の
多くは生存レベルを個体から集団に上げると生き残る確立がグン
と高まる為らしい。バラバラだと各個撃破されちゃうんだってさ。
これ以外にもイロエロと理由がありますが、とにかく面白かった。
巧まずした全体最適の例かな?生き残る知恵。







 最後に地球を救うかもしれないサルパ。これはホヤの仲間です
がクラゲに似て水中を漂って植物性プランクトンを食べてる。普段は
1匹で行動してますが、多数のクローンを生み出して連結して
くねくね行動する時期がある。1キロメートル以上にもなるとか。
これが大発生して植物プランクトンが作ったCO2を固定化して海底に
沈め、1頭?(連結したやつ)が1日で数十トンものCO2を固定
化できるらしい。これを上手く使うと海中、即ち大気中のCO2を
かなり削減できるとか。人間みたいに群れて悪い事してるのバッ
かしぢゃないってことでしょうね。ワイワイ