4月19日(日)お宅の熱意で蒐集し学術的な興味で分類する?


 こんにちは。晴れ。爽やかな春の一日。とても気持が良いの
で今日もお出かけ。世界屈指のタマムシ・コレクションが公開
されるつうんで、大久保まで足を伸ばした。






(ところで昨日の話題の主、ハダカデバネズミの動画を見よう
とおもて、検索してたらこのデバくんには意外な特質があった
のだ。つまり長寿ということ。ふつうのネズミは2〜3年しか
生きれないのにデバくんは10倍の30年ちかく生きれるのだ!
普通の動物は細胞内のエネルギー発生装置、ミトコンドリアの活動に
ともなうフリーラディカル活性酸素が細胞のタンパクを痛めつけて老化
するらしい。デバくんは活性酸素発生自体も少ないが、フリー・
ラディカルで痛まない強いタンパクを持ってるようだね。アメリ
の長寿学の実験動物にされてるらすい。果たして、始皇帝の夢
の実現なるか?人間が10倍長生きしたら千年ちかく生きちゃう
よー。)








 さて今日は国立科学博物館の研究機関である新宿分館が公開
される日で、秘蔵のコレクションがイロエロと見れる日だす。
しかもタダで。説明員つきで。負んぶに抱っこで。 この報告
に接するや朕ただちに出撃せんとす。本日天気晴朗なれど金は
無し。で、マイ・バイシクルをぶっ飛ばす。








 いるいるいるいる、お宅たちが時間前にもうギッシリと並ん
でますよ。子供を連れた家族が多いが中学生や老人も多い。
ニッポンの博物オタクの未来は明るいねェ。時間がきたら、一
斉にお目当てのサイトにばあーっと散っていく。ぼくは勿論
昆虫保管室へまっしぐら。息せき切って5階まで駆け上がると
もうそこには先着が数名、目を輝かせてタマムシ・コレクション
を見つめている。学芸員の話ですと、その種の標準タイプ標本
が多く世界でも有数のコレクションだとか。標準タイプとは種
同定の基準になる貴重な標本ですゥ。









 10センチ大から1ミリまで大きさが100倍も違うタマムシ
ちが整然と標本箱に収まってる。色とりどりの三千の虫たち。
個人コレクションの寄贈だっちゅうからかなりの時間と金を
かけてるね。これも人間の性(さが)。この他にも貝殻標本
、蛾の標本、鉱物の標本、化石の標本などオタクの結晶が
たくさん展示されてたよ。ふ〜っ、見疲れちゃったい。
そうそう貝殻の中には一個300万円もする翁貝など高いの
も混じってた。蒐集熱の起源は何処から来たのか?我らは
どこから来たりて、また何処へ行こうとしているのか。嗚呼









 生誕200年を記念してダーウィンコーナーもあったぞよ。
ゾウガメ、イグアナ、猿人原人の頭骨、などを展示して学芸
員がダーウィンとの係わりを説明。ダーウィンはいろいろな
証拠から人類アフリカ起源説を説いたが当時のイギリスは偏
見、先入観が大きく考古学会では化石を捏造してまでヨーロ
ッパ起源説を主張していたとか。そう言えば日本でも出土品
の捏造ってあったね。どうしても人間つうのはかなり厳しく
自分を律しても先入観から逃れられんものらしい。このへん
は「無知の知」ぢゃないけど、先入観は誰にでも必ずある!
つうスタンスから入った方がフールプルーフに繋がるかもね。










 ともあれ、楽しくまた勉強になり、かつ教訓をイロエロと
得て、客観的には無駄に暇つぶしして疲れた一日でした。