9月13日(日)群盲、象をなでるの感やあるべし。でも期待。


 こんにちは。快晴のち晴れ。爽やか。夕焼けがきれいだった。
夕食でビールを飲んで、ご機嫌でテレビを見てたら突如睡魔に
襲われてコテンと寝てしまった。起きたら今だよ。なんか損し
たこころもち。








 う〜ん。なんか手持ちのネタはねーのかな?ふむふむ。
エピだな、最近興味を持ってるのは。








 人間の60兆個の細胞にはすべて、30億対の情報からなるDNA
が入ってます。全部おんなじ。各DNAは伸ばすと180cmあります。
その中の2%がタンパク質をコードしている部分で2万〜3万の
種類があります。残りの部分はジャンクでゴミだと思われて
いましたが、近年その辺の研究が進んできましたよ。









 各細胞で遺伝子が全部発現したら数万のタンパクが出来てし
まい、もうシッチャカメチャカ。そこで皮膚には皮膚のタンパク、筋肉
には筋肉のタンパクがどーしてできるのか?発現のメカニズム
がだんだん分かってきましたですぅ。









 その180cmもあるDNA2重螺旋はヒストンつうタンパクに巻き
ついてぎゅって折りたたまれてしまわれています。これをクロ
マチン構造と称する。この状態では遺伝子は発現できない。
発現するにはヒストンの特定の場所がアセチル化されてクロマチン構造が緩む
必要がある。それで緩むとDNAがコピーされてm-RNAつうのが
できてそれがタンパクを作ります。それを止める時にはRNA干渉と
いうのが起きて、緩んだヒストンがメチル化されてクロマチン構造
になって眠りに入る。というような機序。要するに起きたり
眠ったりがある酵素タンパクで制御されます。









 この仕組みはもともと細胞内に侵入したウイルスを押さえ込む機能
として発達したのが、多細胞化のときの細胞分業に利用された
のだ!とか推測されてます。







 それでこのクロマチン化されて固まったDNAを緩めてやるのがiPS細胞
化で、イロエロな細胞になれる可能性を取り戻すことになる。それで
この機序は入り口がほんのちょっと分かってきただけなので、この
ヒストン修飾という過程をすべて解き明かそうという「エピゲノム計画」
が欧米で発足するらすいよ。DNAは静的な2次元の機械設計図とは
違って、いつ何処でどれ位発現するのかの時間的な記述を以って、
親と同じような顔立ちの子孫を残すのですから、超設計図といへ
るでしょうね。いよいよ分子生物学もこの機序の大本山にアタック
できるようになりますた。












 しかし「10里の道は9里を以って半ばと為す。」のことわざを脳裏
に留めれば、今は最初の一歩を踏み出したに杉ないのですから、
生命の神秘はまだまだ開示されないでしょう。でも漸近している
のは確か。この道を歩いて行けば、きっと何処かにはたどり着くで
しょう。つうレベルですがね。それでも希望には違いない。テヘッ
ではでは。また寝よ。ごきげんよう