1月23日(金)価値の一元化がイカに怖ろしいものか

こんにちは。雨のち晴れのち曇り。暖か。





 「ただひたすらにこの道一筋」というのは美しいけどね。
でも、生態系がおせーてくれるのは、「一番効率の良い一つの
ことをただひたすらやる」っつうのが一番良くないんだと。
バランスを欠いちゃうから。何億年も掛けて蓄積した太陽
エネルギーを百年あまりで蕩尽するのは、それはそれは効率
がイイですぅ。だから産業が大発展し食糧も大増産し物流も
便利になり杉だ。宅配が流行るのも石油の便利さのおかげ。
アマゾン.comも石油のおかげ。これはヒイ爺さん、爺さん、
親父さんと三代かけて溜め込んだ財産をグータラひ孫が3日間
で蕩尽するようなもの。使うほうが簡単ですぅ。







 それでね、ただひたすら低炭素化とか言ってるのも偏り杉
ぢゃねーのかな?食糧問題やエネルギー問題、産業の効率化
などと環境汚染を総合的に眺めてバランスをとる冷静な視線
も必要なのでわ?と何にでも一所懸命な日本人にイイ鯛のだ。








 バランスと言えば進化も一筋ではありません。統計的な現象
です。進化とは「集団中の対立遺伝子頻度(または遺伝的形質)
が世代を経過して”変化”すること。」で”進歩”することで
はないことに注目。価値を人間中心に置いたとしてもイイこと
もワルイことも起ります。で、タマタマそのときの多様な環境
に適応したのが”今は”選択されてるに杉ません。







 もっと言えば、DNAなどの分子レベルでは変異は偶然に支配
されてます。遺伝子浮動とか進化中立とかいわれラッキーな
のが生き残るとか。プププ







 ABO血液型なども対立遺伝子ですがO型は「下痢性疾患」に
弱く都市などの密集社会ではドミナントになれません。一方米国
原住民など山野で分散して暮らしてた人種はO型ばかりだとか。
イロエロな条件がそろえば生存・繁殖に有利な形質が集団中に
拡がっていくのだ、というだけで何が良くて何が悪いという
価値判断を本来ダーウィンは行っておりません。←ここ重要








 進化の誤解その1:弱肉強食、適者生存
これは社会ダーウィニズムつってH.スペンサーが価値観入れ捲
りで作った造語ですぅ。更に優劣遺伝子があるなどと寝言を
ほざいたナチスの優性思想へ繫がりました。それが更に自由
放任、自己責任等の原初資本主義に結びついただYO−。







 進化の誤解その2:獲得形質の遺伝
これはラマルクの用不用説が起源でソ連の農業改革などでは
つい最近まで主流の考えでしたが分子生物学の発展により
DNAからタンパク質は作られるがタンパク質はDNAに影響を与え
なーい!と言う説が主流になりつつある。しかし遺伝子発現の
全容が解明されたわけではないので極一部に異論あり。







 進化の誤解その3:進化とは進歩である。
マルクスなどに影響を与えた考えで、単なる展開、多様化に
バリバリの進歩史観を結びつけたもの。ある日ある時ある場所
の環境に適応的であるというだけで進化論は善悪や進歩の価値
観には言及しておりまっせん!








 科学的な概念が社会的に悪用されて価値判断の基準にされる
というのが如何に怖ろしいものかの一例ですね。諸君も気を付
けませう。近頃ではエセ・マーケターが「進化した製品」とか
「進化した会社」とか”進化”を進歩と印象づけしてるコピー
がありますが、これも「進化の誤解」の系譜でしょうか?ププ
イヤですねえ。プププ