こんにちは。雨のち晴れのち曇り。暖か。
「ただひたすらにこの道一筋」というのは美しいけどね。
でも、生態系がおせーてくれるのは、「一番効率の良い一つの
ことをただひたすらやる」っつうのが一番良くないんだと。
バランスを欠いちゃうから。何億年も掛けて蓄積した太陽
エネルギーを百年あまりで蕩尽するのは、それはそれは効率
がイイですぅ。だから産業が大発展し食糧も大増産し物流も
便利になり杉だ。宅配が流行るのも石油の便利さのおかげ。
アマゾン.comも石油のおかげ。これはヒイ爺さん、爺さん、
親父さんと三代かけて溜め込んだ財産をグータラひ孫が3日間
で蕩尽するようなもの。使うほうが簡単ですぅ。
それでね、ただひたすら低炭素化とか言ってるのも偏り杉
ぢゃねーのかな?食糧問題やエネルギー問題、産業の効率化
などと環境汚染を総合的に眺めてバランスをとる冷静な視線
も必要なのでわ?と何にでも一所懸命な日本人にイイ鯛のだ。
バランスと言えば進化も一筋ではありません。統計的な現象
です。進化とは「集団中の対立遺伝子頻度(または遺伝的形質)
が世代を経過して”変化”すること。」で”進歩”することで
はないことに注目。価値を人間中心に置いたとしてもイイこと
もワルイことも起ります。で、タマタマそのときの多様な環境
に適応したのが”今は”選択されてるに杉ません。
もっと言えば、DNAなどの分子レベルでは変異は偶然に支配
されてます。遺伝子浮動とか進化中立とかいわれラッキーな
のが生き残るとか。プププ
ABO血液型なども対立遺伝子ですがO型は「下痢性疾患」に
弱く都市などの密集社会ではドミナントになれません。一方米国
原住民など山野で分散して暮らしてた人種はO型ばかりだとか。
イロエロな条件がそろえば生存・繁殖に有利な形質が集団中に
拡がっていくのだ、というだけで何が良くて何が悪いという
価値判断を本来ダーウィンは行っておりません。←ここ重要
進化の誤解その1:弱肉強食、適者生存
これは社会ダーウィニズムつってH.スペンサーが価値観入れ捲
りで作った造語ですぅ。更に優劣遺伝子があるなどと寝言を
ほざいたナチスの優性思想へ繫がりました。それが更に自由
放任、自己責任等の原初資本主義に結びついただYO−。
進化の誤解その2:獲得形質の遺伝
これはラマルクの用不用説が起源でソ連の農業改革などでは
つい最近まで主流の考えでしたが分子生物学の発展により
DNAからタンパク質は作られるがタンパク質はDNAに影響を与え
なーい!と言う説が主流になりつつある。しかし遺伝子発現の
全容が解明されたわけではないので極一部に異論あり。
進化の誤解その3:進化とは進歩である。
マルクスなどに影響を与えた考えで、単なる展開、多様化に
バリバリの進歩史観を結びつけたもの。ある日ある時ある場所
の環境に適応的であるというだけで進化論は善悪や進歩の価値
観には言及しておりまっせん!
科学的な概念が社会的に悪用されて価値判断の基準にされる
というのが如何に怖ろしいものかの一例ですね。諸君も気を付
けませう。近頃ではエセ・マーケターが「進化した製品」とか
「進化した会社」とか”進化”を進歩と印象づけしてるコピー
がありますが、これも「進化の誤解」の系譜でしょうか?ププ
イヤですねえ。プププ