12月17日(水)これは驚いた。

 
こんにちは。小雨。風強くさぶい。イヤー・マフラーつうのを
買ってきた。






五感に関して言えば、嗅覚が一番人間的だという意見があります。
極めて主観的ですから。他の感覚は例えば視覚なら光の波長とか、
聴覚なら音波の形や大きさとか味覚ならペーハーとか塩分濃度とか
一応計測にかかります。触覚は微妙ですが対象の形とか温度とか
いちおう計測にかかりそうな気もする。






 でも嗅覚っつうのは、姿も見えず計測にもかからんような微量の
化学物質が感覚的にとても大きく増幅されて個人差があるような
希ガス。それでエモーショナルな影響を記憶を含めて人間に及ぼす
という特殊な感覚。それに原生生物や魚にもあるけっこう古い感覚
器官のようですぅ。光は三要素、味は五要素、に比較してにほいは
数千要素もあり自己主張、性行動、安全性、嗜好性など幅広く活躍
しておりますよ。








 で、何に驚いたかっつうと、そのうち各個人の脳内が覗けて、
これらの微妙な感覚の個人差なんかも分かるようになるのかな?
という微かな手がかりが報告されたからですぅ。題して「視覚野の
再現、夢じゃない」つうニュース。

ATR脳情報研究所の神谷之康・神経情報学研究室長らは、視野を100個のマス目に分割し、脳の活動パターンから一つ一つのマス目の明るさを推定して白黒で再現する手法を開発した。

これはfMRIつう脳内測定器を使って予め各マス目の濃淡を見せた
時の視覚野の血流量の変化を測定して、コンピューターに登録して
おく。それから100個のマス目を使って図形とか文字を被験者に見
せて脳内の視覚野のfMRI測定をしたあと、それをコンピュータで
処理したら元の絵をほぼ完全に再現できたという。







 CTスキャンなんかもコンピュータを使って体内を再現するもの
ですが、最近は血管や気管支などを三次元で立体的に再現したり
できたりしますから、コンピュータは偉い!テレヴィジョンも初期
の実験では今回の画像と50歩100歩でしたから、一回原理的に
できれば高精細化するのは時間の問題。そのうち寝てる人の夢も
再現できそうですね。







 だから不思議な嗅覚の個人差もそのうちにコンピュータを使って
脳内計測できるんじゃないかと、うっすらと期待を持った次第ですぅ。
感覚の脳内受容って不思議な世界ですねえ。はあ〜