12月16日(火) 保身その2

こんにちは。雲の多い晴れ。遠方やや霞む。






 趣味に生きてるのならいざしらず、自分や家族の生活がかかって
いれば、人間そうそう信条に殉じることなどアイキャンノットと
いうのは頷ける。いや信念ぢゃなくって心情的にね。






 例えばガリレオコペルニクスなど、あるいはダーウィンもビビ
ってた。デカルトさえかなりビビった痕跡アリ。あの時代、教会は
絶対で価値観の中心。それに逆らえば自分の命はともかく家族さえ
天国に行けなくなってしまいますぅ。







 それに逆らうのは、今では想像もできないくらいにタイヘンな事
だったと。現代日本で民主主義や環境問題に反対することなど、
その百分の一にも当たりませぬ。飯の種など現世のこと、教会に逆
らえば永遠に不名誉な取り扱いと来世の地獄が待ってました。







 だから、現代日本の学者さんはもうちょっと根性入れて学問に
励んでほすいんだ。今の大学は公立、私立を問わず研究室の公的
研究委託はお上からの査定と予算にかかってまする。だから自分で
本を出してベストセラーになったり、講演で稼いだり、TVに出て持
て囃されたりとある程度自立できないと、ほとんど御用学者になっ
てしまう危険性があります。







 日本で環境問題にほとんどイチャモンがつかないのはこのためで
すぅ。政府方針に異義を唱えれば研究費がつかないから。最近ガン
ワクチンが有効そうだという研究が盛んになってきましたが、昔、
丸山ワクチンつうのがあって学会こぞってバカにされてました。
当該ワクチンが有効かどーかはイザ知らず、その頃からワクチンの
研究を進めてれば日本はこの方面で世界をリードできたはずなので
す。色々な可能性を探索するのが学問なのにね。







 それを御用学者が押さえつけるのは保身の範疇を超えてすでに
害悪といへるのではないでしょうか。学問は多数決ではないのです
から効率は多少悪くても百家聡明がイイと思うものですぅ。






 でも日本は企業の研究資金のほうがダントツに多いっつうのも
事実ですが、こちらは利益指向で近視眼的。どちらもうまく逝かん
ものですねえ。トホ