12月4日(木) 年金不祥事を乗り越えて粘菌が活躍とか


ごんにちは。晴れ。雲はないけどすっきりしないもやもや天気。
紅葉もむかしはもみじみたいな真っ赤っかが良かったけど、最近は
柿の葉や桜の紅葉みたいなあじのあるのが好きになったな。シブイ






 世は年金年金と騒がしいですが、今年のイグ・ノーベル賞には
粘菌が取り上げられました。南方熊楠が開拓したアメーバ状生物、
真性粘菌にも頭脳があると。これは一つの細胞なんですが原形質
というドロドロした物質を動かして移動ができます。また筋状の
管構造を伸ばして栄養を運んだりします。時には樹状になって
胞子を作ったりしますから動物でも植物でもない不思議ちゃんで
すぅ。もちろん高等な神経系なんかはまったくありません。





 粘菌が人間でも難しい迷路を解いた、としてイグノーベル賞
認識科学賞を受賞したのは中垣俊之・北大准教授ら研究陣です。
この研究のステップは、1、まづ粘菌を迷路一杯に繁殖させる。
2.出入り口2箇所に餌を置くと行き止まりなどの経路上の体を
衰退させ、餌をつなぐ経路すべてに管を残す。3.最後に餌を
最短でつなぐ管だけを選んでぶっとい管を形成する。ってなこと
で迷路に解をあたえまするよ。





 で、なぜこのような芸当ができるのかっつうと、それは「波」
です。細胞内の化学反応がリズミカルな収縮を引き起こし、これ
が細胞内のいたるところに存在し管などの形成にかかわることに
より迷路の最短距離が解かれるそうです。化学反応の拡散方程式
をコンピュータに解かせると、この粘菌と同じ振る舞いをする
そうです。





 細胞を構成する物質の物理的性質が、時間・空間的なパターン
形成の原動力になり、ある種の情報処理能力を与えるという示唆
は充分に、面白さを選考の主体とするイグノーベル賞に値すると
思います。粘菌による迷路の解法はその一つですが、原始的な
形態を利用してより高度な遺伝発現の解明や免疫機構さらに情報
処理機能の解明が進められております。以上、けふは啓蒙かな。





 この世から無くなって困るもので、その人の価値観が分かると
すれば、ぼくはパソコンかな?世の中全体から無くなるんなら金
なんてなくってもイイしね。では。