感情的になるな!などと言ってはいけません

こんばんは。薄曇り、ときどき厚曇り。
やや風が強く冷たい。と言っても、相対的なもので前に較べれば
だいぶ暖かくなったと言えるでしょう。




言っている事は、一見もっともで一理ありそうなんだが、何か心から
納得できないことはありますよね。「ああ言えば、こう言う」状態で
逆に反発を招いてしまうとか。




人体で実際の脳を開いて、破壊実験なんて出来ないからどーするか。
これは脳の病気とか事故である部位が破壊されてしまった人の行動を
観察して研究するらしい。これはアメリカで系統的に研究されたようだ。




一つの有名な例で、デイビッドさんという若者が交通事故で側頭部を強打
して脳を損傷したケースの研究がある。幸い命をとり止め、運動機能にも
精神機能にも後遺症は見られず順調に社会復帰したように見えた。
しかし病魔は秘かに忍び寄っていたのです。実は彼は秘かに悩みを抱え
ていたのです。父や母や回りの人たちを良く認識は出来るのですが、
なにかこれは本物ではない何処かウソっぽいと感じてしまうのです。
最後は鏡で自分を見ても、「いや、これは本物の自分ではないと感じて
しまいます。」





こんな俺は俺じゃなーい!とか理想の自分と現実のギャップに悩むこと
は普通の人にも起こりえますが、この場合はそのような理想ー現実の
隙間ではなく、現実の自分が現実と思えなくなってしまうのだそうです。
MRIとうで脳の損傷部分を調べて見たら、扁桃体(アーモンドに似てる)
と側頭葉を繋ぐ神経が破壊されていたそうです。





すなわち、理性で認識したことが、感情(扁桃体で受け持っている)で
裏打ちされないと、現実感を失くしてしまうということらしいです。
扁桃体というのは「オレオレ詐欺」でも良く出てきて、まづ驚かして、
ここをマヒさせ恐怖によって正常な判断を狂わせる手法とか。





すなわち、これを議論に当てはめれば、どんなに上手く理論立てて、
相手を説得しても、相手の感情まで考慮しなければ、こころから納得させ
ることは出来ないということです。いや、むしろ共感をもって、感情的に
受け入れてしまえば、論理など合っていなくっても、説得されてしまうと
言う事でしょうか。天才的な結婚詐欺師はバレて刑務所に入れられても、
その被害者は最後までその人を嫌いにならないとか。




ネットでロンパ、ロンパと屁理屈を垂れている底の浅さが判ろうと言う
ものですね。いつも論破ばかりされてる負け惜しみでは無いですよ。
ではでは、今日はこれまで、また明日。おやすみなさい。