10月15日(火)古いのと新しいのの桎梏はいつの世にも

 台風26号の接近で不安定な天候。明朝は関東に接近しそう。10年に1度の大型台風だとか。ブルブル
曇りのち雨。終日18℃前後と涼しい。




 公正や正義の素とは:

 普通こふいふのは大脳新皮質など、理性を司る新しい脳の機能だろうと思いますが、そーではなーいっ!おサルやマウスなども持っている古い脳の働きだったのれすよ!具体的には恐怖や嫌悪を司る扁桃体っつうところの機能だす。オレオレ詐欺もまずこの扁桃体を刺激して理性を失わせますのだ。

 「一発決定ゲーム」っつう社会心理学的実験がありまふ。このゲームは2人の参加者で行われます。一方が他方にお金の分配を提案し、他方が受け入れれば両者ともその金額を得られる。しかし相手がこれを拒否すれば両者とも何も貰えないっつうゲームでやんす。双方相談なしで、一回こっきりしかできない。

 もともと何の努力もしないでお金を貰えるんすから、相手が9対1の提案をして自分が1を貰えれば得なんすが、まず受け入れないとか。7対3でも受け入れないかも知れない。かろうじて受け入れるのは6対4くらいに接近してきたときだけ。不公平さを感じると自分の利益を犠牲にしてでも相手をゼロにしたがると。

 提案をする方も5対5とか6対4とか比較的公平に分配する人と、自分だけすごく多く獲りたいエゴイストもいます。そして公平性を望む人の脳内を覗くと扁桃体ってとこが活性化されてたんだって。またこの傾向は、ある程度遺伝的に決定されてるらすいんだ。ただし世の酸い甘いをかみ分けた年配者も公平性を望む傾向があるから、遺伝ばっかしぢゃなくて経験もものを言うらすい。

 動物の大部分は自分本位の欲望で生きてきて進化を達成しているのに、なぜヒトは自分の損になるような性質が残されているのか? これはヒトが長い間小集団で暮らしていて、その集団の存続が自己の存続に密接に関係していたからだっ!つう説が説得力がありまふ。そしてこれが言語の発達をも促したと。

 ここに一つの社会シミュレーションがありまふ。すなわち、みんなの為を重視する人と、自分の為を重視する人が半々であった場合、評判が伝わる社会ですと社会的な人が増えて行く、評判が伝わらない社会だと個人主義者が増えるんですと。

 そして脳科学実験では、人は良い評判を聞くとお金を得したときと同じ脳内部位(線条体)が働くんだと。ここ(線条体)は古い脳に属していて報酬系の快楽中枢とも呼ばれてますね。そしてここ(線条体)は、不公平な人に罰を与えることにも快感を覚える部位でもありまふ。

 こうしてつらつら人類社会を観察するとですねィ、利他的な集団志向の一群とともに、利己的な個人主義者が一定数混じっているハイブリッドな社会構成が窺えます。なぜなんだっ!多様性のある集団の方が均質なものよりロバスト(強靭)だと言ふ一般論と共に、能力の高い者なら個人主義でも許容するって寛容性が人類にはあるらすい。しかも古い脳(扁桃体線条体)と新しい脳(大脳新皮質)が脳内で常にせめぎ合っていると。

 社会には税と分配と言ふ公平な分配の機構があるとゆわれてまふ。しかし、一律に徴税する消費税が公平か、多く稼ぐ奴が多く払うのが公平かは意見の分かれるところ。しかも税の網を逃れて節税するタダ乗りの奴らもいまふ。何を公平とし何を不公平とするのか?機会均等で結果は大格差か、成功なんて運なんだから結果平等がすべてだ、かで政党は争うと。


 いつの世も、この2大勢力の争いは尽きまへん。でも、感情や快楽の古い脳が絡んでるんだから、これはもうしょうがないのかも知れまへんねぇ。トホホのホ



 昆虫の生き方を見てると、これはもう本能一本やりのシンプルさで、ある面うらやましいですぅ。ウウウ







 そ、そーだ、ゴーヤ棚を倒して固定しておかねば。